４話 ページ7
貴方side
？「いやぁ〜すごいね。流石は赤目の夜叉ってところかな？」
貴「それ言うのやめてください。その異名、嫌いなんです」
？「そうなんだ。ごめんね」
ゴリラ？みたいな人が私の頭を軽く撫でてくれた。
松「あれ？なんでそっちは頭撫でているのに、おじさんは駄目なの？」
貴「さあ」
松「さあって、酷い」
？「まあまあ。それより君のことだが入隊を許可する。いいよな？トシ」
？a「あぁ。こいつが強いことが分かれば問題ねぇ。それに、もう隊服着てるしな」
？「と言うわけだ。今日からよろしくね」
貴「こちらこそ。それとお願いで、赤目の夜叉と言うのは、やめていただきませんか。私はもう、人斬りじゃないし、もう無闇に人を殺すこととか、ここの人達を裏切るようなことはしないので」
？a「最後のは本当に大丈夫なんだろうな？」
貴「信じる信じないは、貴殿方が決めてください」
？「まあトシ。信じてあげようよ。この子もそんな悪い子じゃないし。あっ、俺はここの局長の近藤勲だよ。よろしくね」
貴「よろしくお願いします。あと、ずっとゴリラだと思っていました。ごめんなさい」
近「あっ、うん。なれているから大丈夫；；」
？「俺は副長の土方十四郎だ。お前が言った最後の言葉、忘れんなよ」
貴「忘れませんよ。あと、よろしくお願いします」
後々から、他の隊士の人達にも挨拶をした。もちろん見廻り？に行った人達にも挨拶をした。挨拶が全て終わったので、私は局長室に来た。
貴「局長。私です」
近「入っていいぞ」
貴「失礼します」
私は近藤さんから入る許可を得て中に入った。中に入ると松平公と土方さんがいた。私は近藤さんの目の前に正座をした。
土「本題に入る前に、とっつぁんに聞きたいことがある」
松「なんだ？」
土「何処でコイツと出会った」
松「人でのない薄暗い路地裏だ。そこでそいつが、攘夷浪士を斬っていたのを見た」
近、土「！？」
近「本当か！？その話！」
貴「はい。殺すことを覚えてしまったので、致し方なく」
土「だがなんで攘夷浪士だ。元人斬りであるお前なら、他にもあったはずだ」
貴「言った筈です。私はもう、人斬りではない。無闇に人を殺さないと」
松「そう言うことだ。トシ、コイツの入隊を許可しろ」
土「はぁ。しょうがねぇなぁ。分かったよ。女禁制だが特別だぞ」
そう言って土方さんは私の頭を撫でようとしていたので、私はそれを避けた。
土「なんか、悪い」
貴「いえ」
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