【銀魂】赤い目の女剣士 (ページ49)

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14話ページ49

～帰り道～

貴方「今日はありがとうございました」

銀時「良いってことよ。昔からの付き合いじゃねぇか」

貴方「そうですね」

銀時「にしても、本当に変わったよな。お前。前よりも話すようになって。銀さん嬉しいわ。始めた会った時、こいつ、人形なんじゃね？って思ったんだからな」

貴方「そうですか」

銀時「そうですかって、まあいいけど。いつぶりだっけか？お前にあったの」

貴方「まだ私が10の時ですね。その時は、まだ人斬りしていた最中でしたし」

銀時「俺もその時は攘夷戦争真っ只中だったしな。ていうか、お前に初めて会った時滅茶苦茶血だらけだったのには、今思い出しても驚いてたからな。

その後、心配してやったのに、何故か斬られそうになるし」

貴方「すみません。目の前に刀を持った男性がいたので、殺される前に殺してしまおうという考えが、私の中にありまして」

銀時「なんだそりゃ。まあ、いいか。あっ、そう言えば、お前最近そっちで働いててどうだ？不満とかねぇか？」

貴方「特には」

銀時「そうか」

貴方「ただ」

銀時「？」

貴方「いつ、私を裏切ってくるのだろうと、毎日、考えています」

銀時「・・・・・お前、マジか」

貴方「？」

銀時「たくっ、一応聞くが、お前、そいつらの事、信用してないだろう」

貴方「人間、いつ裏切るか分かりませんから」

銀時「はぁ～、あのなぁ。お前、少しは信じるって気持ちを持て」

貴方「信じる気持ち、ですか？」

銀時「そう。お前は今まで誰かに頼ったりとかしてこなかったから、分かんねぇだろうが、仲間がいるってのは、良い事なんだぞ。笑ったり喧嘩したり、相談したりな」

貴方「必要なのですか？」

銀時「少なくとも、信じる気持ちはあった方が良いぞ。一人で出来ない事でも、誰かを信じて頼れば、幸運が巡ってくるってもんだ」

貴方「・・・・・・」

銀時「っと、ほら、お出迎えだぞ」

そう言って、銀時は歩みを止め、Aもそれに合わせて止まり、銀時が見る方向を見ると、そこにいたのは、

貴方「沖田隊長」

沖田「よう」

沖田は屯所の入り口付近でAの帰りを待っていた。沖田は直ぐにAの傍に歩み寄ると、銀時の方を向いた。

沖田「旦那。今日はありがとうごぜぃやす」

銀時「いいってことよ。んじゃあ、またな。A」

そう言うと、銀時はそのまま元来た道を引き返した。