涼くん……［黄○］［男主］ (ページ28)

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『あ、そういえば見たよ。ファッション誌』

今月発売された涼くんが載ってるファッション誌。
表紙が涼くんでいっぱいだったからすぐ見つけたし、見つけた時叫びそうになった。

"--わあああぁ……！！マジか涼くん！マジか…！何この涼くんっ！めっちゃかっこいい………っ！--"

って。

「あ、Aも見てくれてるんスね。ありがとうっス」

『？、も？』

「うちの大学、結構俺のファン多いんスよね。毎回報告もらうっスw」

『…』

何それ

僕は不特定多数の奴らと一緒ってこと？

『嫌なんだけど。それ』

「え？」

男の僕でも涼くんはカッコ良いと思うし、結構なファンがいるのも知ってる。

でも僕らは幼なじみで、ファンの子が知らない涼くんを僕は知ってるもん。

なんでビッチ共と一緒にすんの。

『僕、涼くんが人気になる前から知ってるんだよ』

涼くんが載ってる雑誌は全部持ってる。

なんて言ったら引かれるだろうから言わないけど、見た目やステータスで寄ってくる奴らと一緒にされたくない。

「ありがとう、A。気に触る言い方してごめん。

Aが俺のことそんな前から見てくれてるの凄い嬉しいっス」

『……』

「ね、機嫌なおして？」

『……今日モデルのお仕事でしょ？

駅前のケーキ屋さんでモンブラン買ってきてくれたら許してあげる』

「ほんとAは甘いの好きっスね。お安い御用っスよ」

駄々こねてごめんね。

僕は涼くんの特別で居たい欲があるようで、

離れて欲しくないし、離れたくない

やっぱり僕は涼くんが好き、みたい。