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朝ごはんを食べ終え、家を出る少しの間数学の課題に目を通した。


「…あ、これこの式か」

赤司っちや緑間っちに教えてもらった方法で答えを出してくけど何でこうなるかはわからない。
教えてもらった"こと"だけ理解して、なんで?と思ったらそこで狂ってしまうってもう痛いほどわかった。


『ねえ涼くん』

「んー?」

『膝の上行きたい』


「いっスよ、おいで」


トントンと膝を叩くと嬉しそうにこっちに来て俺の膝に上手く収まった。


--あれ、なんか…--



「何かしてるんスか?」

『?』

「いやなんか、お尻が小さくなったというか…
腰やお腹に筋肉ついてるし、あーほら腕も。筋肉の付き方がちゃんとしたトレーニングをしてるって感じっス」







『へぇ?
やっぱりスポーツマンは分かっちゃうんだね。


筋トレはしてるよ、最近ほんと食欲酷いからその分動かないと』


「えっちぃ身体って感じっスね。A肌柔らかいし白いしで。全体の形が綺麗になったっス」


Aの顔を覗くと真っ赤に染まっててそっぽを向かれた。

『ちょ…こっち見ないで』

「A顔真っ赤っか。かぁわいい〜。
そんなに青峰っちに女みたいって言われたのが嫌だったんスか?」

『カチン…思い出させないでよ』


ほっぺを引っ張られたけど軽くだから痛くなかった。


俺には姉ちゃんしかいないけど弟が居たらこんなんだろうか、とかたまに思ったりもする。

Aは血が繋がってない兄弟みたいな、そんな感じの。



「あはは、ごめんっス。
でも俺に言われても怒らないっスよね?」


『涼くんは別』


そう、俺はAにとって特別っスよね。









じゃあ、隠し事はやめて欲しいっス。

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(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます!お待ちいただけると幸いです! (2021年12月28日 0時) (レス) id: 2c4f147fea (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 続きが楽しみです。 (2021年12月27日 22時) (レス) @page34 id: 251399e8df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年10月15日 11時

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