涼くん……［黄○］［男主］ (ページ23)

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「あ、や、あの…でもほらAの容姿最高じゃないっすか？経験云々の前にめちゃめちゃ映えると思うんすよね」

蒼井さんが僕の身体をじっくり見た後小さなため息が聞こえた。

「なぁにが経験云々だ。

でもまあ確かに。手足長いし、顔も小せえから見せ方次第ではどうとでもなるな。
A、お前スポーツは出来んのか？」

『疲れるのは嫌いですけど、人並みには出来るかと』

「はは、正直でよろしい。
まあとりあえずアップしてもらわねぇとお前まで怪我してもらったら困るからな。凪、入念に頼むぞ」

「うぃっす。A、ついてきぃ」

凪に腕を引っ張られそのままついて行くとロッカーが並ぶ部屋へと連れてこられた。

「着替え持ってきたん？」

『うん。ジャージとか持ってないからさ、ヒートテックの長袖とスウェットのズボン持ってきたんだけど…平気？』

「おん、上等だべ。
とりま着替えたらそこのマットで柔軟すっから」

『はぁい。すぐ着替えるね』

こうして僕のダンス生活が始まった。

「Aはこっちのチームな。凪と一緒だからわからないところ教えてもらえ。最終パフォーマンスは全体で踊るからそしたら俺にも聞いていいから」

『ありがとうございます』

「そういえばお前身長いくつ？」

『実身長は167です』

「ちょいとちぃせえな。凪のいるチームでかい奴らばっかりだから…んー、そうだな……」

男たるもの170は越したかったけど、現実はそうもいかないようで。

『そればかりはなんとも、』

「まあそこはしっかりポジション決めしないとだな。

よしじゃあ皆始めるぞー。各チーム練習入れー」

『ねぇ凪』

「ん？どうしたべ？」

『んーん、なんでもない』

身長足らないならヒール履いて踊ろうか？

なんて、確実に踊れてから提案すればいっか。