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凪に未経験のダンスサークルに誘われた2日後の月曜日。着ていく服は黒い長袖と白いスキニーで大学へと向かう。


『動きやすい服ってよくわからなかったけど多分この系統でいいんだよね』


今の服装でも十分動きやすいし。

運動をしてこなかった僕にとってジャージは無縁である。

不安はあるけどやるって決めたんだから、


「あ!Aちゃーん!」


聞いたことのある声が後ろからして振り向くと桃井さん達が居た。その中には涼くんの姿も。


『おはようございます。

おはよ、涼くん』


昨日は泊まらず今日の放課後のために自分の家に帰った。

だから別登校。


「はよっス」


昨日は名残おしくてなかなか帰れなかったけどよく考えたら学校でも会えるんだよね。


『うん』


涼くんの横に並んで涼くんの手を取れば僕の手に自然と絡み合った。

「昨日ちゃんと帰れたっスか?」

『うん。コンビニ寄って帰ったよ、』




「んあ?Aお前なんか身長高くねぇか?」

青峰さんの視線が僕の足元へと注がれていた。




『普段はインヒールです。僕身長低いので』


涼くんと手繋ぐ時に身長差で少し肘が痛かったから、学校にも履いて行くことにした。と言っても5センチぐらいだからそんな変わらないだろうけど。

偏見バリバリな日本じゃ白い目で見られたりするけど、涼くんは"Aのしたいようにすればいい"って言ってくれて、それからは気兼ねなく履いてる。


「ほぇー、今まで気づかなかったわ」

『あまり会う機会ないですからね』


「歩きづらくねぇの?」

『今のところは。むしろ歩きやすいです』






「やっぱおめー女みてー」


「!、大ちゃん!!!ほんっとさいてー!!!!
こんなガングロの言うこと気にしなくて良いからね、」









『女みたいって言うなら









僕は恋愛対象に入りますか?』





シーン静まり返り、固まる青峰さんの表情。



『なーんて嘘ですよ。本気にしないでください。

僕あちらの校舎なので失礼しますね。
じゃあね涼くん』





偏見まみれのこの国はいちいち僕にケチをつけてくる。


女みたい、とか

一番言われて嫌な言葉。





好きなことして何が悪いわけ?

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(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます!お待ちいただけると幸いです! (2021年12月28日 0時) (レス) id: 2c4f147fea (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 続きが楽しみです。 (2021年12月27日 22時) (レス) @page34 id: 251399e8df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年10月15日 11時

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