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ガァンとかダァンとか凄い音がコートから聞こえてくる。

ゴール、壊れるんじゃないかと思う。


横にはショートカットの美人な人。

「ねね、Aくんってどこの高校だったの?」

『福岡の高校です』





「……え?ん?wどゆこと?!きーちゃんと幼なじみなんだよね?」


…きーちゃん?

『涼くんのことですか?』

「あ、ごめんね!黄瀬だからきーちゃんって呼んでるの!」

『そうなんですね。察し悪くてすみません。

涼くんとは幼なじみですけど僕が小学3年生の時、涼くんの親御さんが転勤で東京に引っ越さなきゃいけなくなって、それっきり会ってないです。
というか、会えなかったです』


「あ!きーちゃん福岡の人だったんだ!
確かに、学生にはその距離は厳しいよね〜…」


『距離的に、じゃなくて涼くんとの約束があったので』



"「俺が会いに来るっス」"



今でも忘れないあの言葉。


涼くんが会いにきてくれるのを待ってた。


女々しいと言われればそれまで。


でも、あの時の僕は涼くんしか居なかったから。


涼くんが居なくなってからも凄い泣いたし、涼くんが居なくなったことでそれまで無かったいじめにもあった。


誰が悪いわけでもない。


ただ僕は、


涼くんに会いたかっただけなんだ。



「Aくんはきーちゃんのことが大好きなんだね」


『…?』



「だってきーちゃんに会いたくてここに来たんだよね?


あれ!?違った??!」



『…確かに、涼くんに会える口実を作れると言ったらこれぐらいしかなかったので。涼くんには内緒でお願いします』


別に隠すことでもなかったんだろうけどもしかしたら、


気持ち悪い


って思われるかもって、怖かった。


「うん!任せて!
私も初対面なのにズカズカ入り込んじゃってごめんね?」


手をあわして申し訳なさそうに謝ってる桃井さん。









『いえ、お気になさらず』

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(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます!お待ちいただけると幸いです! (2021年12月28日 0時) (レス) id: 2c4f147fea (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 続きが楽しみです。 (2021年12月27日 22時) (レス) @page34 id: 251399e8df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年10月15日 11時

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