何に怯えてるん? ページ9
『キセキの世代ってみんなそんな自分に自信ある奴ばっかなのかね。なんか…』
--イライラする--
「ちがう。僕は自信があるんじゃない、確信があるんだ、誰よりも強いということを。だからキャプテンに選ばれたんだ」
『赤司』
「なんだ?」
『何にそんな怯えてるん?』
--強すぎて、誰も真似できない強さだからこそ自分以外を信じれなくなった。一人でプレイするのもそれが原因だったりするんかな--
「僕は何にも怯えてませんよ」
--あ、目見開いた--
Aは赤司の少しの変化を見逃さなかった
無表情に答えるその顔は少し戸惑っていたように見えた
『そ。ならいいや、私の勘違いだったみたい。そろそろ戻ろっか』
「…はい」
『あ、そうそう。先輩にはちゃんと敬語は使うこと、部活中は大目に見るけど、それ以外は必ずね』
「あなたも先輩ですが?」
『本人が使わなくていいって言ってるんだからいいの。小太郎達も言いそうだけど』
「仲いいんですねあの3人と」
『そりゃあ、1年も一緒にいればね。問題児2年トリオで有名だし頑張ってキャプテン』
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『すいません戻りまs「ああああAーーー!!遅いどこ行ってたんだよぉ〜!!」…こ、小太郎痛い…毎回毎回突進して来ないで…』
ヨロヨロと後ずさり頭を抑えその場にしゃがみこむ
「ごめんA!どっか痛いとこない!?」
『うるさいもっと声小さくしろ。…ていうか何?もう休憩?』
練習始まって30分が経った
葉山の顔には尋常じゃないほどの汗
「そうだ聞いてくれよ!!!!そこにいる赤司ってやつが組んだ練習メニューなんだけどよ!ハンパねぇのよ…」
ビシッ!とAの後ろに立っていた赤司のことを葉山が指差した
『こら小太郎、指ささない』
辺りを見渡すと壁にもたれかかって息を整えるのでいっぱいいっぱいな人がほとんどだった
--その中でも無冠の五将と言われてるだけあって小太郎、玲央、永吉は汗はかいてるけど余裕そう--
『いいじゃん、きっとご飯がもっと美味しく食べれるんじゃない??ね、永吉?』
「おう!たくさん動く分たくさん食わなきゃな!」
『玲央も余裕でしょ?』
「まぁ、余裕とは言わないけどあそこまでへばったりはしないわ」
『さすがだね。…と言うわけだから小太郎と頑張れ』
「…うっす。頑張ります」
『ん、お利口。じゃ私茉琴のところ行ってくるから。赤司も頑張ってね』
「ありがとうございます」
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作者名:蛍 | 作成日時:2019年10月18日 20時