うん、頑張っておいで ページ7
夢主side
「あ、おっはよー!Aちゃん!」
『おはよ美炬(みこ)、めずらしいねこんな早い時間に学校にいるのは』
「うん!私これから補習があるの〜」
『へ〜、ご苦労様だね。救済措置?』
「そうなの〜!先生がこの時間しか空いてなくて、早いけど来れるなら救ってくれるって!私頑張るから応援しててね!」
先生は美炬が早起き嫌いなの知っててこの時間を指定したんだろうね。苦手な早起きをしてでも救ってもらいたいなら的な意味を含めて
『うん、頑張っておいで』
「っ!?…Aちゃんずるい…そんな顔されたら満点取るしかないじゃん…っ!行ってくるね!」
『行ってらっしゃい』
美炬は私と同じクラスの今一番仲良い友達(になっている)
2年生に起きたある事をきっかけに懐かれ、私自身も悪い気はしないからいいんだけどテンションがいつもマックスだから時たま疲れる
それにしても
『美炬はちゃんとやれんのかね〜。洛山の救済措置ってかなり厳しいし』
私は救済措置の難しさを痛感してるからこそすごく心配してる
だって私も受けたことあるからね、救済措置のテスト
美炬には言ってないけど、1年の時に先生のことぶん殴って退学処分になりかけて、事情が事情だったから救済措置用のテストに合格出来たら退学取り消しだって言われて、それがまあ救済してくれるような問題じゃなかったから
ていうか今何時よ
『…6時半じゃんっ、遅刻する…!』
私は体育館へと足を急がせた
夢主side 終わり
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『すみませんっ…おくれまし、た…ハァ、ハァ』
Aは体育館の扉を勢いよく開けた
もう部員は朝練に取り組んでいた
「あ!せんぱーい!おはようございます、珍しいですね遅刻なんて」
『いや、ち、がうの…ハァ…ハァ…しんどい…フゥ。
今さっき友達に会って立ち話してたの。そしたら遅くなっちゃった、ごめんね準備任せちゃって』
「いえ!大丈夫です!1年生も手伝ってくれましたし。先輩は着替えて来てください、制服のままじゃできませんよ?」
Aは己の姿を確認し、顔が赤くなった
『〜〜っ!…ごめん着替えてくる』
「いってらっしゃいませ〜!」
急いでいたあまり着替えのことを忘れていた
5分遅れようが10分遅れようが遅れることには変わりはない。ちゃんと準備してから体育館に行けばよかったと後悔していた
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作者名:蛍 | 作成日時:2019年10月18日 20時