みかん ページ10
夜ご飯を食べ終えて、皿洗いをしているとひとらんらんが隣に来て「食器拭くから貸して」と言った。
「別にこのくらい自分でやるからいいよ」
「これ終わったら俺がAを独り占め出来るんでしょ？俺が早く終わらせて早くAを独り占めしたいって思ってるだけだから気にしなくていいよ」
「それじゃあお願いしようかな」
そう言い僕は洗い終わったお皿をひとらんらんに渡す。
・
「そういえば昔どこかで聞いたんだけど、ヘチマって昔は食器洗いのスポンジの代わりとして使われてたんだって」
「そうなんだ。洗いやすいのかな？はい、これで最後だよ」
「どうだろうね？よし、終わった。じゃあ行こうか」
キッチンにかけてあるタオルで手を拭きながらひとらんらんはそう言う。
僕は「分かった」と言ってからタオルで手を拭く。
・
ひとらんらんの部屋に入るとひとらんらんは「ちょっと待ってね」と言って部屋にある小さな冷蔵庫に向かっていった。
ひとらんらんは冷蔵庫の扉を開いて何かを取り出す。
匂いからして柑橘系の食べ物かな。
振り向いたひとらんらんの手にはみかんがあった。
「この間八百屋で買ったんだ。二人で食べよっか」
こたつでみかんを食べるのは冬の醍醐味だな。
そう思いながら僕はコクりと頷いてみかんを受け取る。
・
「見て見て。亀」
僕はミニこたつにのせたむいた皮の上にみかんをのせて亀のようにしたものを見せながらそう言う。
「懐かしい。俺も昔やったなあ」
「どんなの作ってたの？」
そう聞くとひとらんらんは自身の手の中にあるみかんを向き始めた。
何が出来上がるんだろうと見ていると、こたつが出来上がった。
「ミニミニこたつだ！凄いね」
「そうかな？じゃあはい。口開けて」
言われた通り口を開けると口の中に甘酸っぱいみかんの味が広がった。
「美味しい！」
そう言い僕はさっきむいたみかんをひとらんらんの顔の前に持っていく。
「ひとらんらんも食べようよ。はい、あーん」
僕は開いた口の中にみかんを入れる。
「美味しいねもう一口貰える？」
僕はコクりと頷いて再びみかんをひとらんらんの顔の前に持っていく。
それから暫くしてみかんを食べ終わり、僕達はこたつの中でトランプをして遊んだりゴロゴロしたりゲームをしたりした。
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水月 - リクエストは続編の方でしてほしいです。こっちだと更新しないので長い期間気付かないかもしれないので。 (2021年5月16日 5時) (
レス) id: da13bb32e9 (このIDを非表示/違反報告)
水月 - 黄緑さん» リクエスト有り難うございます。カッコイイイラストの曲ですね (2021年5月10日 21時) (レス) id: da13bb32e9 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 初コメ失礼&リクエスト失礼します！総統さんがいるところで『ラ/ス/ト/リ/ゾ/ー/ト』夢主ちゃんに歌って欲しいです。 (2021年5月10日 17時) (レス) id: 319e1747b2 (このIDを非表示/違反報告)
水月 - [ ]さん» こちらこそリクエストとこのような素敵な曲を教えてくれて有り難うございます。 (2021年4月21日 19時) (レス) id: 46177fc20b (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - ありがとうございます。泣けます！ (2021年4月21日 18時) (レス) id: 44a1044c1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水月
作成日時：2020年11月26日 17時
