ヨコハマの殺人者【文豪ストレイドッグス】

十二__誰モイナイ探偵社ニテ。 ページ12

誰も居なくなった探偵社に誰かが入ってきた。

如何やら二人組みたいだ。

「...酷い有様だ。」

「ところで、社長と江戸川さんも居ないのでしょ?」

「その辺は彩織ちゃんとあの莫迦(零華)に調べてもらってる。」

「ふーん。で、如何する?深瀬。特務課の援助、貰う?」

「其れは善い...で、後ろに居るのは誰だ?」


突如、深瀬と呼ばれた男はそう云った。


後ろに居たのは_____神田未来だった。


「...君が全ての元凶なの?」

金髪の女___ノアが聞くと、

「はい、そうです。」


と、ニコニコしながら未来は答えた。

二人は違和感を感じていた。




______本当に異能者なのか。


「其処から動くな。動いたら...撃つ。探偵社員は何処だ!!」

そう、赤毛の男___深瀬は怒鳴った。

「さあ...?何処に行ったのでしょうね?」





「「惚け/ないで/るな!!」」


怒鳴り声が社内に響いた。
二人同時に云えばそうなるだろう。


「あらあら...怖いですね。でも、"私もジャックも絶対に死なない"。」

と、云うと、未来は姿を消した。



「...は?」

社内の空気は何事も無かったかのようになった。

「...深瀬、一旦、彩織達に合流しよう。____私らだけじゃ、無理だ。」

「そうだな...」



話し合っていた後、二人は探偵社を出た。

十三__女社員ノ会話。→←十一__狂気ノ塊カ凶器ノ塊カ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す