【終わりのセラフ】ホ シ オ リ ウ タ

☆ ページ21

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剣鬼。



それは、かつて意思の持たぬ一振りの剣であった。









いつしか、いつしか。







死神に持たれたその剣。









それは、意思を宿していた。









鬼は鬼でも鬼じゃない。









よくわからない存在。









妖刀村正として、存在していた日もある。









持ち主を不幸にするその剣は、Aの事も、蝕んでいく。









「死神さんよぉ。あんたもそうだろう？」









剣鬼は、不敵に笑って。









絶望を吹き込む。









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