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あれから、彼女は3度程ベランダに現れた。
相変わらず喋らない。
ニコニコと微笑んだまま、俺を見ているだけだった。
抱きしめようとしたり、話しかけてみたり。
色々としてみたけれど、何かアクションを起こすと彼女は消えてしまう。
それでも、何かせずにはいられなかった。
今日も今日とて、ベランダに視線を向ける。
未だに、いつ、どんな時に姿を現すのかはわからない。
気がつくとそこに立っているのだ。
毎度毎度、驚いてしまう。
「………A」
ふと、呟く。
『なぁに?』
微かに聞こえた、彼女の声。
俺は顔を上げる。
ベランダには彼女の姿。
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作者名:hoshina
作成日時:2023年5月6日 23時