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ページ17

また彼女が来てくれるんじゃないかって。

淡い期待を抱くようになって、カーテンは開けたままにするようになった。

そんな期待があったから、布団から少しずつ出られるようになって、食料の買い出しくらいなら外に出るようになった。

だけど、他人の目が怖くなった。

お前が彼女を殺したんだ、と言われているような幻覚を見る。

彼女も心を病んでからはこんな気持ちを感じたのだろうか。

今なら、少し分かるかもしれない。

彼女の感じていたであろう苦しみが。

たまに夜にテレビをつける。

彼女の好きなドラマが流れていた。

まだ、最終回も一緒に見れていないのにな。

1人で見るドラマは、やっぱり面白くなんてなかった。

先日、BARのマスターから電話が入った。

彼女の死についての話だ。

そして、お前は大丈夫か、という心配も。

大丈夫な訳あるか、と思いながら「なんとか」と小さな声で答えたことは覚えている。

マスターも、多分大丈夫じゃないな、と思ったんだろう。

何かあれば話を聞くよ、と言って通話は切れた。

話せば、この想いは楽になるのだろうか。

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作者名:hoshina
作成日時:2023年5月6日 23時

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