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その日、いつものように教室に入る。

澪奈が自分の机の前で固まったように立ち尽くしていた。

「……澪奈?」

覗き込んだ時、目に入ったのは沢山の悪口が書かれた机だった。

昨日までは、何も無かった普通の机のハズなのに。

「………なんで」

「ドーピング、してたんでしょ?」

「………ドーピング?」

訳が分からなかった。

澪奈の結果は、澪奈の実力と努力で手に入れたものだ。

断じてドーピングなんてやっていない。

「……どこからの噂」

睨むように群がるクラスメイトに問う。

「マイボイ」

マインドボイス。

ただのSNSじゃないか。

誰が投稿したかもわからない情報に踊らされて、バカみたいだ。

……でも、SNSだからこそ情報の伝達は早い。

多分もう、全国でもこの噂は知られている。

ふと、死にたいと思った。

「っ……!!」

私はやってないから、そう言い残して澪奈が教室を出ていった。

「澪奈っ…!」

私も追いかけた。

教室から出る時、丁度のタイミングで先生が入ってきたけれど

「退いてっ」

睨みながらそう言って、先生を押しのけた。









私は澪奈に誓った。

誰が澪奈を馬鹿にしたって、澪奈をいじめたって、私だけは澪奈を信じてる、と。

私だけは、いつまでも澪奈の味方だよ、って。

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設定タグ:3年A組 , 柊一颯
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hoshina(プロフ) - 翔。さん» ありがとうございます!!これからも、ちょくちょく僕の書きたい3年A組書いていきます(*´ω`*) (2019年2月7日 6時) (レス) id: 5593419b1c (このIDを非表示/違反報告)
hoshina(プロフ) - ミニストップさん» お返事、遅くなってしまいすいません……。確かに、凄い芸術家ですね!多分、柊先生がそういった道を進めるかもしれません(*´ω`*) (2019年2月7日 6時) (レス) id: 5593419b1c (このIDを非表示/違反報告)
翔。(プロフ) - 泣きました。うまく伝えられないけれども、私的にはとても綺麗な終わり方で素敵だと思いました。これからも友梨ぃさんの気の赴くままに素敵な作品を作っていってください。 (2019年2月7日 4時) (レス) id: da07f661b6 (このIDを非表示/違反報告)
ミニストップ - 話の内容に関係あるかわかんないんですけど、大野ちゃんが生きてたら、多分すごい芸術家になってたと思います…筆がないから手で書くなんて、発想がもう素敵です…好きです… (2019年1月25日 17時) (レス) id: 1c29926d87 (このIDを非表示/違反報告)
hoshina(プロフ) - 世恋さん» あっ…………あれ、おかしいな(笑)絶対に「夜」なんて出てこないような変換したのに……間違えてごめんなさい……:(;゙゚'ω゚'): (2019年1月20日 22時) (レス) id: 5593419b1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆友梨ぃ☆
作成日時:2019年1月18日 20時

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