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その時、なんの前兆もなく電気が消えた

宮野「おおわっ…！！」

梶「いや、あなた…暗くなってからが本番ですよね？」

宮野「『うわき調査』！！」

梶「いきなり何を言うんですか。

むしろ本番な幽霊が焦ってるんじゃありませんよ…。」

そして、ソラは一瞬思う

梶「あなた…生前はお笑い芸人とかですか？」

宮野「いやっ…(笑)

ないです。」

ソラは納得。

ちょっと思っちゃっただけだ。

梶「どうしましょう…。

停電ですかね」

宮野「別の建物の明かりはついてるみたいだし…

この建物だけが停電っていうのはどうかと…」

梶「なんで急に真面目…」

宮野「僕、プロの『クルーッ！』ですから」

梶「じゃあ、スタッフルーム行ってみますか」

宮野「あ…無視かぁ…」

別の建物の明かりで、とりあえず周りは見える。

しかし、２人だけを呼んで一体何をするんだ。

宮野「なんか、ありましたよね？こういうシチュエーション！」

梶「？いつです？」

宮野「ソラさんが出ていた映画ですよ！『未来から来たらしい』っていう映画！」

梶「あー…ありましたね。

あれって…最後どうなるんでしたっけ。

昔だったので覚えてなくて」

宮野「僕も覚えてないんですけどね

確か…見たのが10歳くらいで、それでも鮮明に覚えてるんですよ。

貴方の姿だけが」

梶「それって、僕はまだ6歳とかそこらですけど…。

イツキさんはお亡くなりになってから何年経つんです？」

宮野「そうですねー…確か、4年？

25で死んだから」

梶「25？！

僕、今25です」

宮野「おー、同い年(笑)」

梶「年上じゃないですか」

なんだ、この出会いは！

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