story14 ページ16
Aside
あの後、遊真と修を連れてきて大規模侵攻でどこの国が攻めてくるのかをレプリカから聞いた
現在、私たちの世界に接近している国で確率が高いのは
雪原の大国 キオン
神の国 アフトクラトル
だけど、他の国が攻めてくる可能性も高いし
何よりもその国が持つ黒トリガーは私たちが持っている数よりも遥かに多い
でも、そこで怖じ気づいては意味がない
少しでも被害が小さくなるように、私たちは迎え撃たなければならない
万全の対策をしていく、ということで今回の会議は終了した
ガチャ
本部から戻って、玉狛基地の自室へ入る
今日は防衛任務はなかったけど、少し疲れた気がする
会議はなんとなく、圧迫感があるというか…
ふぅと息を吐き、ベッドに腰かける
ここに住むようになって、もう5年が経った
父と母もボーダー関係者であったが、ネイバーに殺されてしまった
兄のスバルはボーダー隊員として、たった一人の家族として、トリオン量が多くてネイバーに狙われやすい私を守ってくれていた
だけど___
(私を守るために黒トリガーになることなんてなかったのに……)
ホルダーにしまってあるアーチャーを手に取る
あの時のことは今も、いやこれからも忘れない
忘れることなんてできない
(私が、最初から闘うことを選択していたら
スバルは今もここにいたのかな)
アーチャーを握る手が少しずつ強くなる
それに比例して、私の目に熱いものが込み上げてきた
コンコン
ビクッと肩が震えた
反射的に顔を上げ扉の方を向く
「入っていい？」
いつもより優しい声色
そう感じてしまったのは、今少しだけ弱気になっていたからなのかそれともそうではないのか__
(絶対サイドエフェクト使ったな)
そう少し悪態をつきながら目に溜まっていた涙を拭き、どうぞと扉に声をかける
扉が開くと、そこには見慣れた幼馴染みが立っていた
「どうかした？」
そう聞く私に悠一は、私が座っているベッドまで足を運ぶ
何、と聞く前に悠一は私の頭に手をおく
いつもするみたいにポンポンと優しく私の頭を撫でる
「大丈夫か？」
やっぱり、いつもより声が優しい気がする
声を出してしまうと泣き出してしまいそうで、私はただ首を上下に動かした
「ちょっとさ、話しときたいことあるんだ
大規模侵攻について___」
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みっちゃん - 初コメです。面白いですね！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2016年4月7日 22時) (
レス) id: 9f39ea5d00 (このIDを非表示/違反報告)
きいろ(プロフ) - とーふ。さん» とーふ。さん>返事が遅くなってしまって申し訳ありません。コメントありがとうございます！更新が遅くなりがちですが、これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！！（*^^*） (2015年8月16日 15時) (レス) id: 501906a74d (このIDを非表示/違反報告)
とーふ。 - 初コメ失礼します。とても読みやすくて良かったです！これからも頑張って下さい^ ^ (2015年7月15日 22時) (レス) id: cf5f103d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きいろ | 作成日時：2015年5月11日 9時
