【そらる】都合のいい女。 (ページ15)

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夢主side

仕事から帰ろうとすると、外はどしゃ降りだった

スマホで天気を見た感じだと、止む様子は無いようだ

朝は普通に晴れてたため傘は持ってきていない

上司にひどく怒られるし、雨も降るし、今日は散々な日だ

『はぁ…仕方ない、走るか』

大きなため息をこぼし、雨の中走り出した

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『はぁ、はぁ…しんどい…ｹﾞﾎｯ』

走り疲れてしまったので、少しコンビニの陰で休憩

もうずぶ濡れのため、わざわざ傘は買わない

普段仕事以外では外に出ず、運動もしないため体力がない

職場から駅は遠いため、もう少し頑張らないと

彼方「あれ、A？」

息をととのえて休憩していると、傘をさした彼方に声をかけられた

彼方「なにしてんの、ずぶ濡れじゃん」

『あー、傘忘れたから職場から走ってきて休憩中。彼方こそ何でこんなとこにいるの？』

彼方の家よりはこのコンビニは少し遠いはずなのに

彼方「俺は打ち合わせの帰り」

『彼方が傘持ってるなんて珍しいね』

彼方「持ってなかったけどインフォが貸してくれた。傘買わないの？」

『どうせもう濡れてるからいいかなって。あと駅ついて電車乗るだけだし』

彼方「え、その格好で電車乗るの」

今日の服装は白いブラウスに黒のパンツ、カーディガンなのだが、濡れているため服が身体に張り付き、ブラウスは透けている状態なのだ

下着が透けないようカーディガンで隠しているけど

『あー…まぁ仕方ないし、どうせ誰も私なんて見てないよ』

彼方「いや流石に風邪引くでしょ」

『大丈夫大丈夫』

彼方「とりあえず俺んち来な。風呂と着替え貸すから」

『いやいやいや、大丈夫だよ？』

彼方「いーから。ほら行くよ」

そう言って彼方が持つ傘に入れられる

｢これ着な｣と、彼方の上着をかけてくれた

…前言撤回、今日はいい日みたい。

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