10丁 ページ11
ジャーヴィス「バーナム、申し訳ない」
「はぁ。いいよ…ジャーヴィスは何も悪くない。君のご主人様がクレイジーなだけだ」
ジャーヴィス「申し訳ない」
「スターク。何故ジャーヴィスはこんなにいい奴なのにあんたはコレなんだ…ベッドに引きずりこんで半裸だとしてもこんないい相棒を作れるのだから根はいい奴だと信じてるぞ？」
スターク「残念だがそれはハズレのようだ。さぁ、ジャーヴィス？」
「ジャーヴィス。ここにいろ。電源を落とすんじゃない。こんなクズ野郎の言うことなんて聞くんじゃないぞ」
ジャーヴィス「トニー…バーナム…私は…」
スターク「ジャーヴィス」
「ジャーヴィス！」
ジャーヴィス「私は…」
スターク「ならこうしよう。ジャーヴィスと俺は一心同体だ。俺は見られても構わないが？」
「おいおいおいおい！それはずるいんじゃないか?!」
ジャーヴィス「申し訳ないバーナム。私にも影響がありそうだから今回は…すまない」
「ジャーヴィス?!こんなクズ野郎の相棒なんて君も可哀想だなぁ！いいさ、僕ちゃん頭いいからジャーヴィスの色々な考えも察したよ。無理はさせない。これはスタークと、それからジャーヴィスへのサービスだ」
スターク「わかればいいんだ。じゃあなジャーヴィス」
「はっ。あんた本当に地球を救ったヒーローか？今のセリフ完全に悪役だったぞ」
スターク「そんなの知らない。Aが手に入れば悪役だって構わない」
「あっぶねぇな！少しだけ惚れそうになっちまったじゃねぇか！んでも、ほら、仕事は？ブルースが仕事が、と嘆いてたぞ」
スターク「仕事がなければ研究するだけだろ。問題ない。それにこの状況で他の男か？」
「あー！悪かったよ！でもよく考えて？あんたはおっさん、俺はまだまだ若い。力の差は歴然としてる」
スターク「それはどうだろうな。この通り、俺は科学が好きだ。勿論ガキの頃理科が好きだったさ。それによると…人間は顎が弱いんだったな？」
「んがっ…あぁ、確かにな！俺もガキの頃は理科が好きだった！そんなの知ってる！だからコスチュームは顎だけ異常に強化されてるんだ」
スターク「へぇ。そうだったのか。でも考えてみろ。俺の方がヒーロー歴は長い。自然と力は身についてるさ。力任せのAとは違う」
「んなっ！あー！クソっ！今回も負けか?!全部言う通りじゃないか！」
スターク「ふんっ。動揺してるな。それで？まだ抗うのか？」
「くっそ…」
スターク「あぁ、いい判断だ。まずはそろそろ俺のことをトニーと呼んでくれ」
「いやだ」
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作者名：まーと@ | 作者ホームページ：http://hitoravu@2014
作成日時：2018年8月19日 13時
