【MARVEL】その軍人、サービス業の刺客なり【男主】 (ページ36)

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35丁<第三者目線あり> ページ36

泥棒「なんだと！！まぁいい。流石のサービスマンでもこの銃の威力には敵わないだろう！！」

「銃構える前にさ、アンタの名前教えてよ！」

泥棒「名前？あぁいいぜ！しっかり覚えておけよ！！この俺の名前は…スティーブンだ！」

「…おいおい！まさか、キャプテンと同じ名前？こりゃ笑っちまうぜ」

スティーブン「うるさい！うるさい！！食らえ！！」

その叫び、スティーブンは引き金を引く

バーナムは避けるどころか、1ミリも動く気配がない

スティーブンの放った弾がバーナムの腹に直撃する

煙が立ちこみ何も見えない。国民たちはおろか、ピーターさえも息を呑む

風が吹いたその瞬間、煙の中に人影を認識した

それと共に感じたことのない恐怖と期待に煽られる

「引き金を引いてから発砲するまでの時間は約0.9秒。銃にしては少しタメが長い。作戦Dに移行。そして、おそらくこの銃の特徴から敵はピンポイントは下手。広範囲でないと当たらない。あの距離からスパイダーマンに当たったのは偶然とも言えるだろう。つまり、」

ここまで一息で喋り続けたバーナムは深く息をした

人々が次の言葉を待つ

「運が悪かったのはどっちだよ！スパイディ！くぅ～っ！久しぶりにいいの食らったぜスティーブン！そりゃなんて銃？どこの星からの密輸品？」

スティーブン「な、なぜだ！何故生きている！！」

「おいおい、1人じゃ会話のキャッチボールは出来ねぇって！アンタのチキンさ加減と丈夫さから言うと…そうだな、6くらいか？おっと！あと1回でラッキー7だったのにな！惜しい！…Ready GO」

辺りが殺気に包まれる

まるで戦場にいるかのような緊張感が漂う

「1つ、国民が日々働いて作りあげたものを強奪。2つ、歩道での危険な走行。3つ、公の場での銃の使用。4つ、私になめてかかった。5つ、大切な人への攻撃。6つ、それによるゴミの散乱」

手で銃を形作り、じりじりとスティーブンに近づくバーナム

その目は絶対に逃がさないと語っていた

スティーブン「く、来るな！！」

そう叫び引き金を何回も引くスティーブン

発砲される度にバーナムはその弾に自ら当たりに行く

「1、2、3、…」

バーナムは銃弾が当たる度に数えている

その数が大きくなるほどスティーブンの恐怖は煽られていった

「5、6…ビンゴォ！」

バーナムの指はスティーブンのこめかみに当たっていた

スティーブンから銃を奪うとピーターの方へ投げる

ピーターはそれを壁に貼り付けた

「私の質問に答えろ。いいな？」

スティーブン「そんないい子ちゃんはこんなことしねぇさ」