Happy Villains Story!!【短編集】 (ページ18)

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照らすのは… 【ホック】ページ18

｢熱き太陽よ！いま私が必要としているのは、そなたの光ではない｣

フックを太陽に向けてそう宣言するホックさん。後ろから見ていても、気品溢れる立ち姿に惚れ惚れしてしまう。口上の他にも、ヴィランズ・レディの接し方が王子様なのだ。いや、王子様と言ってしまうと正義の味方達の方へ向かってしまうので、ここでは……そうだな、｢イケメン｣ということにする。

口上が終わり、ホックさんが元の立ち位置に戻ろうと此方に歩いてくると、そっと耳打ちをされた。

｢今日のリクルーティングが終わったら、私の部屋に来てくれ｣
『は、はい……承知致しました』

やはり慣れないなぁ……ホックさんとあまり喋らないのもあるかもしれないけれど。優しいけれど迫力があり、海賊ということもあって男勝りだし……まあ、海賊という男社会みたいな所にいるから男性に負けまいと自然に｢イケメン｣になるのだろうなぁ……なんて思いながらリクルーティングを無事終える。ホテルに戻る道中でホックさんが再度確認するように囁いた。それを見たゲストさんは、黄色い歓声をあげていた。

照らすのは… 【ホック】2→←プンプン！【プリティ・スカー】2