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白色シンキング ページ13
見覚えの有る色味が心を突いた。
目を合わせたあの子は覚えていないようであったが、それはあの小鳥も同じ事だ。
そんな事は大した障りでもない。
あの子は祭だ。
替えられぬ面影だ。
帰って来てくれた。
誓い通り、二人共がここに還って来た。
ただ、"あれ"さえなければ何の懸念も無かったのだが……いや、いい。私が目を離さなければ良いだけだ。
兎にも角にも喜ばしい。
もう己を呪わなくていい。
もう疑わなくていいのだ。
大丈夫。
次こそはきっと皆で逝こう。
おかえり、私の道標。
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作者名：かなはる | 作成日時：2016年8月8日 0時
