真実14 ページ15
「有川さんどういうこと……！？私が点検したときにはこんな不備無かった！」
水希が点検作業を終えたあと、Aが最終点検をしたのは事実。それは辺にいた学生も知っており、Aが何かをしたというのは明らかであった。
『あら、おかしな話ですね。私も点検したときはありませんでしたよ？』
しかし、Aは全く悪びれた様子は無い。
なんなら、何も知らなかったと言うような素振り。
「じゃあさっきのは！？さっきのは何！？私が知らないところで演出を変えたの！？」
水希は声を荒らげてAにズンズン近づき、腕を伸ばした。
「やめろ。ここで手を上げりゃお前が加害者になるぞ。」
しかし、以外にも冷静な大神晃牙によってそれは止められる。
「おい、有川。今までは俺様に関係なかったから言わなかったが、今回は見過ごせねーぞ。」
そして、鋭い目付きでAを見た。彼はあくまでも中立であったが、さすがに今回はアイドルだけでなく、観客にも迷惑被る内容。狼が唸るようにAに鋭い言葉を投げた。
『…………。』
彼女は依然として黙っていた。が、仮面から少しだけ顔を覗かせた。
『＿＿本当に谷村さんは何も存じないのですか？』
「…なに、私に責任を擦り付ける気？いい加減にしてよ、今まで何もしてこなかったくせに！」
そこから水希は捲し立てるように言葉を並べた。
「今回のステージの構成も！プロデュースも！！何一つちゃんとやらず！？衣装だってまるで私が全てデザインしましたという顔で作業をして！………ねぇ、なんで私から何もかもを奪ってくの！」
Aは表情ひとつ変えず、水希の嘆きを聞く。
「もうこれ以上、迷惑かけないでよ、」
水希の涙の滲んだ声にその場にいたアイドルたちの心が揺らぐ。
「有川。今回の件は流石に見過ごせない。今までの行為も含めて話を聞こう。」
蓮巳敬人がメガネを上げながら冷酷に伝えた。
「Aちゃん……」
違う、とあんずは声をあげたかったが、できなかった。
皆が、Aを冷たい目で見てたから、
あんずは、小さな声で彼女の名前を呼ぶしかなかった。
＿＿＿
タイトルが「寝室14」になってたので訂正しました。誰も寝ません。
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星宮 その(プロフ) - ゆのんさん» 温かいコメントありがとうございます。私自身、話の流れやオチに様々な葛藤があり、流されることもありましたがそう言ってくださりとても嬉しいです。最後までお読みくださりありがとうございました。またお立ち寄りくださると幸いです🍀 (3月31日 21時) (
レス) id: 240e030cee (このIDを非表示/違反報告)
ゆのん(プロフ) - 二回目のコメント失礼します。ここまで面白い作品の評価が殿堂入りじゃないのかが不思議でなりません！とても心地よく読ませていただきました。この作品を書いて下さりありがとうございました。 (3月30日 2時) (レス) @page28 id: 69c19f3dfe (このIDを非表示/違反報告)
ゆのん(プロフ) - は〜…………一気に読んでしまいました。私は時々嫌われ系の夢小説を無性に読みたくなり、読みに来るのですが、ここまでオチに納得したのは初めてです。伏線の回収や、キャラの設定、どれもとても良かったです！面白すぎて、いつの間にか作品を一気に読んでいました！ (3月30日 2時) (レス) @page28 id: 69c19f3dfe (このIDを非表示/違反報告)
星宮 その(プロフ) - Not useさん» コメントありがとうございます🤍そう言っていただけて本当に嬉しいです。また気が向いたときに立ち寄ってくださると幸いです🍀改めて、最後までお付き合いくださりありがとうございました。 (2022年12月24日 12時) (レス) id: 240e030cee (このIDを非表示/違反報告)
Not use(プロフ) - 完結お疲れ様でした。とても好きな作品の１つです。 (2022年12月23日 13時) (レス) @page27 id: e53561566d (このIDを非表示/違反報告)
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