ポ ー カ ー フ ェ イ ス 4 【あんスタ】

真実1 ページ2

夢ノ咲では2日間文化祭が開催される。
1日目は生徒のみ。2日目は一般客も込みで。

だが、アイドル科はいわば隔離された存在。夢ノ咲の生徒だけといえど、他学科の生徒からの人気はすごい。ライブをするのは2日目のみだが、非公式の対バンライブはすごい盛り上がりを見せる。

勿論クラスの出し物も好評だ。どうやら3年A組では執事喫茶をしているらしく、そこのファンサは大人気。正直、執事のイメージがほぼない面子だが、だからこそファンに需要があるのだろう。


私のクラスは、というとこれもまぁ人気。何せ嘘をつくのが苦手そうなイメージのある子らが集まっていると言っても過言ではない。いや、実際そうなのではあるが、勝てばご褒美がある仕様となっているのでファンからすれば万々歳なのだが。

『フラッシュです』
『フルカードです』
『フォーカードです』
『ロイヤルストレートフラッシュです』

「有川さんの勝ち〜♪これで20連勝！」

生憎、アイドルではない私からすれば勝つことに躊躇が無くなる。(そもそも、ポーカーのようなカードゲームは運要素が強いのだが)

「い、イカサマだ！」

『とは言われましても……。最初、ご説明した通り、イカサマを防止するために貴方にカードを切ってもらっていますので……。』

「疑いたくなる気持ちもわかるよ……。俺らもお試しでやった時、1度も有川さんに勝てなかったし」

ぐぬぬ、と顔を歪めるお客様。ちなみにこの方とはインディアンポーカーもブラックジャックも遊んだのだが、全勝した。我ながら凄まじい引き運である。


「有川さんが勝ち続けてくれるおかげでクラスの勝率の平均が上がるからいいね。少しでも挑戦しよう！って思ってくれる子が来てくれるし。」


「むしろ、私たちがずっと負けているので有川さんが1人で勝率を操作してますよね。」


『いえいえそんな。今は波に乗っているだけですよ』

まさかポーカーフェイスがこんなカードゲームにつながるとは。次から特技はカードゲームとでも書こうか迷っているのはまた別の話である。

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