【夏目友人帳】 一人ぼっちの少年 [男主]

11話 ページ12

ご飯が終わった時だった

塔｢A君、お風呂はいつもどうしてるのかしら？｣

『お風呂…？』

塔｢今滋さんが入ってるから、上がったら入っても大丈夫よ
ただ、いつもは誰かと入っているのか気になってね｣

『お風呂…入ってないです…』

塔｢え？｣

『いつもシャワーなので…大丈夫…です』

塔｢ダメよ！ちゃんとお風呂に温まらなきゃ
貴志君｣

夏｢はい？｣

塔｢いつもニャン吉君と入ってるわよね？
A君も一緒に入れて貰えないかしら
いつもシャワーみたいなの｣

いつも…

『あの、僕…大丈夫…1人でも…平気…』

ｸｲｯ

『えっ？』

ニャ｢にゃーん｣

塔｢あら、ニャン吉君は一緒に入りたいみたいね｣

夏｢珍しい、A一緒に入ろうか｣

『でも…』

塔｢うちのお風呂は広いのよ
3人ならきっと入れるわ
あら、2人と1匹ね、ふふふ｣

夏｢A行こうか｣

『え、うん』

ニャ｢全く、何を戸惑っているんだ阿呆｣

夏｢そんな言い方はないだろ先生｣

『僕、お風呂…、あんまり…入ったことない…』

ニャ｢なんだ、風呂が怖いのか？
そんなんだと、温泉にも行けんぞ！！｣

『温泉…？』

夏｢家くらいなサイズのお風呂のことだよ
もっと広くて家族や友達、皆で入れるんだ｣

『そんなに…広いの…？』

夏｢妖怪の姿の先生でも、入れるんじゃないかな｣

『ぉぉー…』

少しずつ、少しずつ会話をしていけるようになってる

この調子ならこの家の環境にもなれるのは早そうだ

( 'ω'o[入浴中です、暫くお待ちください]o


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『あったかかった…』

ニャ｢お前、顔赤いぞ｣

『平気…』

夏｢少し逆上せたかな？
Aおいで、ドライヤーで髪を乾かしてあげる｣

『僕、自分でも…』

夏｢いいから｣

Aは恐る恐る俺のところに来た

甘え方を知らないうちは、こうやって甘やかすのも必要だろう

ニャ｢おい、夏目！
私が先だろう！｣

夏｢先生は後だ
というか、いつも勝手にやっているだろ…｣

『僕は…別に後でも…』

夏｢風邪ひいたら大変だろ？
先生は風邪とかひかないから大丈夫だよ｣

ニャ｢私の扱い雑くないか？！｣

俺は先生の言葉を無視してAの髪を乾かす

手入れとかは特にしてないと思うけど、あまり絡まっておらず、触り心地がとても良かった

ニャ｢おい夏目、A、見ろ｣

『…わぁ！？』

夏｢ん？膨張してる？！｣

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