弍 ページ4
目を開けると辺りは明るくなっていた。
「あっ!!!Aちゃん、おはよお!!」
『善逸くん、おはよう』
わたしが体を起こすとそれに気が付いたのか善逸くんがこちらに駆け寄りふにゃっと微笑んで言った。
ドキン、ドキン
彼の言葉で胸が高鳴る。
……駄目だ、善逸くんは耳が良いからこの音だって聞こえちゃうんだ。
でも、もしかして、
………禰豆子ちゃん事は夢だったのかもしれない。
そう思った時、善逸くんがキャッ、キャッ、と頬を染め口を開く。
「いやぁ〜、禰豆子ちゃん可愛かったなぁ〜!!!ね、Aちゃん」
「ひゃ〜〜!!!」と頬に手を当てキャッ、キャッ、と私に同意を求める。
もちろん、禰豆子ちゃんは凄く……今まで出会った女性の中で一番可愛い。
誉めるのは、可愛いって思うのは当たり前の事かもしれないけど、なぜか彼が言っていると昨夜みたいにぐるぐると黒くてモヤモヤした気持ちになる。
私はなんだか見ているのが辛くて
『うん、今まで会ってきた人の中で一番可愛いよね!』
愛想笑いで言った。
私の言葉に彼は……
「だよねぇ!!一番可愛いよねぇ!」
と惚れ惚れとした表情で言った。
その言葉でなぜかまた、ズキリと心が痛んだ。
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イチゴいち - 続編っ出来れば書いて欲しいです!!面白かったです(´∀`*) (2019年10月3日 19時) (レス) id: 86b9e23d57 (このIDを非表示/違反報告)
けちゃっぷおむらいす(プロフ) - な!す、すき!この作品好きです!更新頑張ってくださいね! (2019年9月29日 23時) (レス) id: a1c1dc6607 (このIDを非表示/違反報告)
雪茶 - 更新楽しみにしてますっ!切なくてもどかしい…いいですねっ!幸せになってほしい! (2019年9月23日 22時) (レス) id: a18138bfff (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - 星陽さん» まさかの情報!!夢主ちゃんには幸せになって欲しいです(´∀`*) (2019年9月19日 21時) (レス) id: 86b9e23d57 (このIDを非表示/違反報告)
星陽(プロフ) - 藍恋さん» わー!ありがとうございます!励みになります!! (2019年9月16日 18時) (レス) id: 33e6fd05cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星陽 | 作成日時:2019年9月7日 22時