【文スト】旧双黒と芥川くんにｶﾝｷﾝなるものをされたのですが(^q^)<ｱﾘｶﾞﾀﾔ【ギャグヤンデレ】 (ページ23)

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第五十六話ページ23

＜ま、そんなことあたしには関係無いわ！＞

『うわぁっ!?』

気付いたらスッゴいお部屋の中に居た。

森さん＋ガムを２で割ったくらいの派手さだよもう眼が辛い。

そして目の前に、私を部屋に閉じ込めた当事者であろう女の子。

赤毛を三つ編みにして、此れ叉派手な混ぜ織り服を着ている。

「ふふ。其れ、着物？綺麗ね。あたしとは大違いだわ」

『大丈夫、此れ私が選んだやつじゃ無いから』

「返しが鋭くて何も云えない不思議」

『で、ご用は？』

然り気無く逆探知機を探り、電波を確認する。

…駄目だな、シャットアウトされるみたいだ。

真理亜も着いて来れていない。

私だけに標的を絞って異能力を発動したか…

「あたしのアンと遊んで頂きたいの！」

『厭です』

「先刻から非道くないかしら貴女!?」

女の子がダァン、と脚を踏み鳴らした。

何でこうなるんだ。

『で？何するの？』

「遣る気になってくれたかしら？いらっしゃい、アン！」

ギギギギギギ、と耳障りすぎる音を立て、地面からお人形の様な見た目をしたヤツが生えてきた。

生えてきた。

肩に家が生えてるし、腕が八本くらいある。

中々なご趣味でらっしゃる。

「アンとの鬼ごっこよ！始めましょ！」

『質問ひとつ。…何か私にとって拙い事でも有るの？』

「あら、お気付きにならないかしら。あたしは貴女に仕掛けられてた盗聴機を奪ってるのよ」

『盗っても良いよ？』

「何故そうなるの？」

あ、涙目になってる、何かごめん。

『要らないもん』

「何でそうやって話の流れをぶち壊すのよ！良いこと？貴女が盗聴機を取り返さなきゃ永遠に此の部屋からは出られないわ。其の為にはアンとの鬼ごっこをして奥のお部屋の鍵を開けなければならないの！」

『ふむふむ』

「もし其の前にアンに捕まれば、貴女は盗聴機と一緒に永遠に奥のお部屋に捕らわれることになるわ。勿論通信は出来ないわよ。後、後ろの扉から出ることも出来るけれど…そうしたら貴女は部屋の中での記憶を失うわ」
…………。

「一寸！何で帰ろうとしてるのよ!!」

『要らないので帰ろうかと』

あぁぁぁぁもう!!と、女の子が地団駄を踏む。

アンが不安げに女の子を見詰めている。

自分の異能生命体に心配されるとか大丈夫か。

「良いわ！貴女が後ろから出たら、記憶を無くした上で貴女の大切な使役霊を閉じ込めてあげる！」

…真理亜が居ないのは困る。

『判った。受けてたつよ』