第八話 ページ10
『あれ?芥川くん』
ガシャーン!と激しい物音がしたので完全自ピー読本(太宰さんに貸してもらった)から顔を上げると、部屋に芥川くんが仁王立ちしていた。
羅生門で扉が粉々だよ…。
太宰さんは蟹缶を買いに行ってるけど、芥川くんは太宰さんに会いに来たのだろうか。
「瑠璃」
『何?』
「僕は今すぐ瑠璃を拐かしたい思いで一杯だ」
鋭い視線が私に突き刺さる。
と、芥川くんが咳き込んだ。
『相変わらず咳してるんだね。躯大丈夫?』
取り合えず、机の上に載せていた白磁器のポットを傾け、紅茶を淹れてあげる。
『何分安物の茶葉だけどね』
「………………瑠璃…」
『息切らしてるってことは走ったの?血の臭いもするし…任務帰り?お疲れ様』
食べて、と和菓子を勧めてあげる。
芥川くんは其れこそ苦虫を噛み潰した様な表情をしたあと、渋々ティーカップを手に取った。
『銀ちゃんは如何?元気にしてる?』
「嗚呼。誇れる妹だ」
『すっごく可愛い上に強いとか、羨ましいよ』
「厭…瑠璃も可愛いが」
『あはは、やだな、態々ゴマすらなくても良いんだよ?』
「………瑠璃には自覚と云うものが無いようだな」
『?良いんだよんなもん。ほらほら、お茶冷めちゃうよ?』
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ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 合ってますww有り難う御座いました!m(__)m (2018年6月30日 21時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - たまになんかクプラっぽいのがあるなぁーっておもったんですけど合っててよかったです笑 (2018年6月29日 7時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 返信遅れて御免なさい!コメント有り難う御座います!そうですね、クプラさん好きですw (2018年6月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - あの、もしかしてなんですけどクプラすきなんですか?小説と関係なくてごめんなさい (2018年6月27日 18時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - アリスさん» 分かります…蟹缶美味です…コメント有り難う御座います! (2018年1月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほっすぃー | 作者ホームページ:
作成日時:2017年6月9日 7時