第三十八話 ページ46
『……は?異能力ですか?』
「そうそう。君も檸檬爆弾の爆発を食らった筈なのに無傷だ。此れは何かあるに違いない!ってな訳で」
ぽいっ、と再び檸檬の形をした爆弾を投げてきた。
《だから危ないって云ってるじゃないのぉ☆》
真理亜が叉私の目の前に登場し、障壁を展開した。
一拍遅れ、爆発する。
今度は障壁展開が間に合い私への被害は零。
エリス嬢は梶井さんに抱き締められて無事、そして梶井さんは……
『無傷……!?』
「僕の能力は檸檬爆弾(レモネード)!檸檬型の爆弾で裂傷を受けない力だ!」
《限定的すぎるよぉ☆》
何時もの華やかな笑顔で梶井さんを切り捨ててから真理亜が消える。
「先刻の可愛い女の子は何方なの?」
『あぁ、私が使役してる霊で、真理亜って名前です』
「霊?非科学的だね」
腐っても科学者なのか。
悪いがもう一度真理亜に出てきて貰う。
《こんにちはぁ☆瑠璃の使役霊の真理亜と申しますぅ☆》
「わぁ、可愛いお洋服ね!髪の色も私に似てるわ!」
エリス嬢がふわふわ浮遊する真理亜を見上げ、楽しそうに笑った。
確かに真理亜の髪の色は蛍光色に近いオレンジだ。
《異能力の発動条件は右目が開いていることなんですけどぉ、そうしたら常に霊が瑠璃を中心に集まり続けるので危ないんですよぉ☆だから右目を隠してるんですけどぉ、真理亜は使役霊なのでぇ、自由に動けるんですぅ☆》
「面白いわね!」
くるりくるりとエリス嬢の回りを旋回してから真理亜は私に手を振って消えた。
「ふぅむ、彼女は異能生命体ではなく幽霊なのか……」
『幽霊なら誰でも御手伝いを御願い出来ますよ?何なら梶井さんの爆弾でやられて怨みつらみ背中におぶさってるボロボロの男の人の霊でも――』
「だぁぁぁぁぁ止めて止めて!!怖い!!」
ビビる梶井さんを指差して爆笑するエリス嬢。
厭、凄いな此の幼女……
『まぁ、つまり右目を開けると霊を操れる異能力です』
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ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 合ってますww有り難う御座いました!m(__)m (2018年6月30日 21時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - たまになんかクプラっぽいのがあるなぁーっておもったんですけど合っててよかったです笑 (2018年6月29日 7時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 返信遅れて御免なさい!コメント有り難う御座います!そうですね、クプラさん好きですw (2018年6月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - あの、もしかしてなんですけどクプラすきなんですか?小説と関係なくてごめんなさい (2018年6月27日 18時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - アリスさん» 分かります…蟹缶美味です…コメント有り難う御座います! (2018年1月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほっすぃー | 作者ホームページ:
作成日時:2017年6月9日 7時