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第三十七話 ページ45

『……おし、一分!』

探さなきゃ。

足音的に首領室を出て左に曲がって……。

『……ふんふーん…ふんふふーん』

扉を開けて、降りる。

下に出ると、ワイワイ騒がしい声が聞こえてきた。

『……?』

つーんと来る薬品の臭いもする。

「――――っ!」

「――だ――!?」

「――な――よ!」

「―ち――ですか!?」

「―れも―き―――なのよ!」

エリス嬢声だ。

『見つけましたっ!』

バァン、と扉を開く。

瞬間熱い風が吹き、強烈な閃光、爆音。

ドガァァァァァァン!!

『ぐ…っあぁッ!』

吹き飛ばされ、受け身を取ったは取ったが爆風で背中を強かに壁に打ち付けた。

熱くない、と上を見上げると、真理亜が私の前に立ちはだかっていた。

《危ないよぉ☆真理亜が瑠璃の使役霊じゃなかったら詰んでたよぉ☆》

私の力を借りて障壁を展開した真理亜は、私の方を振り返って笑った。

《御免ねぇ、間に合わなかったぁ……》

凹んで肩を落とす真理亜。

『大丈夫、受け身取れたから!』

《そっかぁ☆瑠璃は強いもんねぇ☆》

満足げに笑い、真理亜はかききえた。

『エリス嬢ー?大丈夫ですかー?』

「あ、見付かっちゃったわ。カジイ!カジイのせいよ!」

もうもうと立ち込める土煙の中、エリス嬢の元気な声が響いた。

「済みませんって……でも僕が時限式檸檬爆弾を起動した瞬間に入ってくるのも悪いと思うんですけど!」

「そんなの知らないわよ!」

男の人の声。

此の人がカジイ、って人かな?

『こんにちはー?』

「瑠璃、此方よ!」

エリス嬢の楽しそうな声に従い、煙を払って進むと。

襤褸の白衣に緑色の首巻き、そして下駄、と云う変わった服装の男の人が床に座り込んでいた。

そして其の人の腰辺りを蹴ってるエリス嬢。

先刻の爆撃で壊れまくっている部屋で無傷?

……異能力かな?

「やぁやぁお嬢さん、君は宇宙大元帥……嗚呼、厭、首領と云ったら良いのかな?首領の新しい御気に入りかい?僕は梶井基次郎。宜しく」

『私は三島瑠璃です。厭、別に御気に入りじゃ無いですよ?』

つられて自己紹介すると、梶井さんはにっこり笑って手を差し出してきた。

握ると、硝煙の臭いに混じってふわりと檸檬の爽やかな香りがした。

「突然だけれど君の異能力を教えてくれないかい?」

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ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 合ってますww有り難う御座いました!m(__)m (2018年6月30日 21時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - たまになんかクプラっぽいのがあるなぁーっておもったんですけど合っててよかったです笑 (2018年6月29日 7時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 返信遅れて御免なさい!コメント有り難う御座います!そうですね、クプラさん好きですw (2018年6月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - あの、もしかしてなんですけどクプラすきなんですか?小説と関係なくてごめんなさい (2018年6月27日 18時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - アリスさん» 分かります…蟹缶美味です…コメント有り難う御座います! (2018年1月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほっすぃー | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年6月9日 7時

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