番外編其の弐 ページ39
《首領室…かなぁ☆》
見当を付け、ビルヂングを透視する。
首領室で会議に熱中する芥川、森、紅葉、黒蜥蜴の面々。
手元にある分厚い資料は百枚以上に渡り、開かれている頁は六枚目。
期限は今日迄、と書いてある。
《うーん、此れは一寸掛かっちゃうねぇ☆》
艶々の唇に人差し指を押し中て、悩む素振りを見せる真理亜。
《瑠璃に報告しよぉっと☆》
瞬間移動して――――――
≡≡≡≡≡
手錠が外れ、スッキリした感覚に驚いていた瑠璃の元へ真理亜が帰ってきた。
少し驚きつつ言葉を掛ける。
『如何だった？』
《皆結構掛かりそうだったよぉ☆中也さんに関しては真理亜が敢えて引き伸ばしてきたぁ☆》
『御苦労だった！』
瑠璃は立ち上がり、リビングの扉を開けた。
長い長い廊下を歩き回り、沢山ある扉を開けて出口を探す。
《…芥川さんが御仕事済ませたみたいだねぇ☆》
もう居場所を認識した人間に関しては何時でも様子を見張ることが出来るのだ。
『マジか…拙いな』
瑠璃は小走りになり、漸く出口を見つけた。
『あ！』
此処は運び込まれたときに薄目を開けて見た所だ。
『一寸だけ、一寸だけだから許して下さい！』
玄関の扉を、押し開ける。
≡≡≡≡≡
『え………ぁ』
扉の外に芥川が居た。
青空に似合わぬ黒外套を纏い、不機嫌さ丸出しの芥川が。
背後には羅生門がちらついている。
「……」
無言で見詰めあう二人、真理亜は空気を読んで消えた。
視線が泳ぐ。
「何をしようとして居た」
『外の空気が吸いたくて』
「素直なのは良いことだが…」
芥川がジリジリ瑠璃を追い詰める。
「よくも逃げようなどと思えたな」
羅生門が首筋をなぞった。
『…本格的にヤバイ此れは』
次いで太宰と中原が帰宅。
三人に嘸や痛め付けられると覚悟して身を縮める…が。
「おい！何してんだよ!!」
「芥川くん？」
『……怒らないんですか？』
呆けた瑠璃に、太宰が条約を見せる。
「ほら、“逃がしてはならない”けど、“逃げたら罰する”とは書いてないだろう？」
『……あ、ホントだ！』
「当たり前だろ？俺達の大切な瑠璃を傷付けてたまっかよ！」
「……本当ですね。私情に流されました」
『こんなに優しくてヤンデレと云うのか』
「「「知らん」」」
『左様か』
最後力尽きました(真顔)
修正も受け付けます！
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ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 合ってますww有り難う御座いました！m(__)m (2018年6月30日 21時) (
レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - たまになんかクプラっぽいのがあるなぁーっておもったんですけど合っててよかったです笑 (2018年6月29日 7時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - 真紅さん» 返信遅れて御免なさい！コメント有り難う御座います！そうですね、クプラさん好きですw (2018年6月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - あの、もしかしてなんですけどクプラすきなんですか？小説と関係なくてごめんなさい (2018年6月27日 18時) (レス) id: f5ab8da157 (このIDを非表示/違反報告)
ほっすぃー(プロフ) - アリスさん» 分かります…蟹缶美味です…コメント有り難う御座います！ (2018年1月29日 7時) (レス) id: c50e6a0d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほっすぃー | 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月9日 7時
