【文スト】旧双黒にｶﾝｷﾝなるものをされたのですが(^q^)<ｱﾘｶﾞﾀﾔ【ギャグヤンデレ】

第二十九話 ページ34

「……」

右の掌にガーゼを貼った中也さん。

隣に座る芥川くんは神妙な顔付きをしている。

其れに対して、治さんは余裕そうに椅子に腰掛けていた。

「芥川も太宰も気付いたかもしれねェが…首領が瑠璃をポートマフィア本部に連れてこいと仰有った」

「んなッッ!!!」

ガタン、と椅子を蹴り飛ばして芥川くんが立ち上がった。

非常にビビった。

「正確には判んねェが…恐らくエリス嬢の遊び相手だろう」

「は、……はぁ…………」

気抜けしたように芥川くんが床にへたりこんだ。

こんなに可愛かったんだ此の子。

「只、油断はできねぇ。ロリコンの首領の事だ、容姿では飽き足らず手を出す可能性もある」

『幾ら詐欺ロリだからって知らない人に触られるのは厭ですねぇ』

「詐欺……さ、詐欺、ふ、っふふふ、あっはははははは!!」

何が壺に入った治さんよ。

側のデスクをバシバシ叩いてヒィヒィ云ってる。

大丈夫か此の人。

「其の時は全力で瑠璃を取り返せ。……良いな！」

「「おぉおー!!!」」

『……然り気無く私の意見は聞かれないのか』

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