【文スト】文スト短編集ですが何か？其の陸【短編集】

イチゴみるくは美味しいよ様リク・コーリャとシリアスお家デートしてみましたが何か？ ページ46

お家デートシリアス短編になりました。気になる点が御座いましたらコメント欄にて指摘お願い致します。
ゴーゴリさんのフルネームは推定してニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリですので、愛称であるコーリャ呼びを採用させて頂きます。
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「葵の髪は柔らかいねぇ」

in、貴女の家。

ドストエフスキーに仕えている貴女は古くからの知り合いであるコーリャを家に上げて二人で駄弁っています。

仮面を外しているコーリャは宛ら一般人の様な空気感を纏い朗らかに笑っていますが、貴女は仕事に励む時の狂気的なコーリャも叉愛していました。

天人五衰、武装探偵社をぶち壊す計画内でコーリャは捨て身の作戦を遂行することになっていました。

死んでしまうから、そう聞かされて、貴女は日程を無理矢理動かして二人で居る時間を作り、こうして言葉少なに互いの髪を弄り合っているのです。

「…厭だなぁ」

貴女がコーリャの髪を指に絡めていると、ぽつりと聞こえた呟き、何時もとはかけ離れた弱々しい態度に驚く貴女の頭を撫でて、更に言葉を紡ぎました。

「天人五衰の作戦はね、邪悪で邪悪で救いようもない物だ。だからこそ荷担する価値があると僕は思っているんだけど、でも、此の侭逝って終うのも厭だ。死にたくない、死にたくないよ」

頭を抱えて貴女の膝に突っ伏すコーリャに貴女は何も掛ける言葉を見付けられず、無言で震える肩を自身の震える掌で撫でるしかなく、

かちり。

時計の針が動きました。

がばっと身を起こして仮面を装着したコーリャは何時も通りの狂気的な光を不思議な模様をした瞳に瞬かせ、良く判らないポーズを決め乍ら叫びます。

「ハハハーハ！私の名前は何でしょう！ゴーゴリ？正解！そう、我々は《天人五衰》この地に潜むテロリストにして《殺人結社》天人の世の終焉を告げる五指!!」

一頻り云いきった後、コーリャは貴女の方を振り向きます。

「また何処かで逢おう、葵」

扉の錠の音だけが、冷たく部屋に響きました。

結論:ゴーゴリさんは絶対に生きてると信じてるからね私(作者)は!!!!死んだなんて認めないぞ!!!!!

葵「此方監視班、天人五衰作戦開始」

葵「探偵社員突入」

葵「頭巾を外します」

葵「鎖鋸(チェーンソー)起動」

葵「っ御免、御免ね…御免ねコーリャぁあ…ッッ」







『コノ 温カク湿ツタ地獄カラ』―――ト 彼ハ云ヒタリ

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