【文スト】文スト短編集ですが何か？其の陸【短編集】

夢の中の少女様リク・綾辻先生に顎クイからの接吻されましたが何か？ ページ37

更新が遅れて申し訳御座いません！
葵さん、深月ちゃんの先輩設定です。

≡≡≡≡≡

とある事件にて。

逃走した犯人を追い掛け、綾辻先生と一緒に路地裏を走る貴女。

深月ちゃんと一日交代で綾辻先生を監視している、特務課に勤める上級エージェントです。

「葵君、其処で左に曲がれ！」

確か此の先の路地裏は行き止まりで、此の侭犯人を奥へ逃げ込ませれば確実に綾辻先生の異能に掛けて事故死させられる訳なので、貴女は先生の指示もあおぎつつ空砲の威嚇射撃を繰返し、細道へと犯人を誘導します。

と。

貴女は路地裏の奥からあふれでる尋常ではない殺気を感じ取り、本能的に綾辻先生を庇って目の前に立ちはだかりました。

敵の異能…何もない空間から物を生み出す能力、其れで造り出された短刀を脇腹に受けてしまい。

激痛と失血感に顔を歪め乍ら、貴女は辛うじて敵が綾辻先生の異能により処断されたことを確認しました。

「おい、おい！大丈夫か！」

らしくなく、青ざめた不安そうな表情で壁に凭れる貴女に話し掛ける綾辻先生。

しかし其処は流石、落ち着いて安吾さんに電話を掛けて特務課の根回しをした病院から救急車を回して貰います。

念の為に携帯していた包帯を貴女のスーツの上からきつく巻き付け、一応の止血をしてから、綾辻先生は貴女にもう一度大丈夫かと問いました。

弱々しく気にしないでくださいと伝えた貴女に綾辻先生は忌々しげに舌打ちをして、頬に手を添えて上を向かせて少し冷たい接吻をしてから貴女にデコピンを食らわせました。

唐突な接吻に困惑していた貴女ですがデコピンで意識が覚醒、綾辻先生のデコピンはかなり痛いのですが傷口が痛くて判らず、少しだけ、少しだけ残念に思う貴女。

「そんなに哀れむ様な目で見るな葵君、……惚れた女が俺を庇って怪我をしているんだ。慌てるのは当然だろう」

結論:然り気無く告白していくスタイル

深月「葵さん何してるんですか!!」

葵「…やっちゃった☆」

深月「やっちゃった☆じゃないんですよ全く!!何で異能力を使わなかったんですか!!」

葵「慌ててたし、ギリギリだったから…もう大丈夫だよ」

深月「全くもう…綾辻先生も私も心配したんですからね？」

綾辻「………治ったら前より更にこきつかってやる」

葵「非道くないですか!?」

深月(先生…照れ隠しだ此れは…珍しい…)

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