【文スト】文スト短編集ですが何か？其の陸【短編集】

夢の中の少女様リク・国木田さんに顎クイからの接吻されましたが何か？ ページ15

づがれだー。

と、幸せが全部逃げていきそうな溜め息を吐いたのは貴女で、其の隣には国木田さんが座っています。

「何だ其の深い溜め息は…」

長期任務で出張に行っていた貴女と国木田さん。

其の間にも太宰さんが何やらサボりまくっていた様で、机の上に山のように積まれた書類。

国木田さんはさっさと終わらせた様ですが、戦闘時に異能力を使いまくっていた貴女の疲労は凄まじく、万年筆を握る手が遅々として進みません。

「……俺がやっておこうか」

そう問われましたが、国木田さんに迷惑を掛けるわけには行かず、貴女は頑として首を横に振り続けます。

すると、国木田さんが立ち上がり、椅子に座った貴女の随分と低い顔を持ち上げ、いきなり接吻を送られました。

困惑と羞恥で国木田さんのシャツを掴んだ貴女の身体を抱き込み、滅茶苦茶深いやつを。

喉の奥に流れ込む液体。

途端、頭がふわふわし始めました。

「薬だ。医務室迄送ってやるから、寝ろ」

貴女の身体を姫抱きにして医務室の寝台へ降ろし、頭を優しく撫で乍ら云います。

「葵が無理をしているのを見るのは最高に気分が悪い。分かったら、俺の精神のためにもさっさと寝ろ。な？」

其れから、貴女の意識が途絶える寸前、額に口付けを落としてくれたとか。

結論:誰だ此の優男は

与謝野「お早う、葵。良く眠れたかい？」

葵「……私、何れくらい寝てました？」

与謝野「今、翌日の昼」

葵「あぁぁぁぁぁぁぁああぁあ!?!?拙い拙い!!仕事がぁ…っ!!」

与謝野「国木田と太宰が全部終わらせてるよ。アンタは心配せずに療養しな」

葵「国木田さんは兎も角太宰さんが…」

太宰「何か非道くない？」

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