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第六十七訓  沖田の怒り ページ26

山崎は走って副長室に向かった。



部屋の前に着いて、山崎は襖を叩いた。



山『副長、山崎です!急用を要するので、入ってもよろしいですか?』



息切れしかけている山崎だったが、声を必死に出した。



中に居た土方もそれに気付いたのか、すんなり中に入れた。



山崎が中に入れば、沖田も居た。



土『山崎どうした?何があった?』



山『実は、大変なんです!!Aさんが!!!』



土方の質問に山崎は大きな声で答えた。



土方は何か聞こうとしたが、山崎はそれを遮り、Aと前田秀次郎のこと、



真選組を…土方を狙っていた前田を止める為にAは一人で行ったこと。



今夜起きること、その経緯を話した。



土方と沖田は話を聞いて、驚愕していた。



沖田はすぐに向かおうとしたが、土方はそれを止めた。



土『待て総悟、山崎お前はこの事を近藤さんに言って来い。



  俺は隊士たちに… 沖『何で…』!』



土方の言葉を沖田は遮り、そのまま土方の胸倉を掴んだ。



沖田の目には怒りが篭っていた。



沖『何で一人で先に助けに行こうとしねェ。分かってんだろ!



  A姐が自分の親父を斬れるワケねェ。』



土方は沖田から目を逸らす。



沖田はそのまま土方に怒鳴る。



沖『A姐に護られてきた奴が何で、A姐を助けようとしねェ!!?



  護る資格がねェ!?A姐はずっとアンタを護ってきたんだぞ!



  それなのに、アンタはA姐を護る所か、“また”一人にさせちまうのかよ!』



土方の目が見開かれた。



沖『そんなんだったら… 土『そうだな。』!』



沖田は土方の胸倉を掴んでいた手を離した。



土『絶対護るって決めたのに、動こうとしねェとは。』



これだから俺は、と自分自身に呆れている土方。



土『ありがとな、総悟。』



迷いが吹っきれたような顔をした土方に沖田は、



沖『気持ち悪ィや。早く行きやがれ土方コノヤロー。』



沖田の言葉に土方は軽く笑い、山崎を見た。



土『山崎、頼んだぞ。』



山『はい!』



山崎は敬礼した、土方は刀を持ち、



土『俺は先行ってくる。』



そう言って土方は屯所を出て行った。

第六十八訓  一緒に  土方side →←第六十六訓  伝えに  山崎side



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組   
作品ジャンル:恋愛
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リアルマヨラー - この話とっても好きです!他の作品でも頑張ってください! (2020年2月26日 17時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - 摩美さん» マジですか!?めっちゃ嬉しいです! (2018年4月7日 8時) (レス) id: 42c37de243 (このIDを非表示/違反報告)
摩美 - 感動して泣いてしまったよ... (2018年4月7日 1時) (レス) id: 24a291c902 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - 松本芽吹香さん» 場所によっては見れない場所がありますもんね。youtubeは画質良いのでじっくり見ちゃってください! (2017年8月8日 16時) (レス) id: 3f13b37595 (このIDを非表示/違反報告)
松本芽吹香 - ヨッシーさん、私、          テレビで銀魂が見れないんですー!(泣)でも、YouTubeでは見ます!(61訓についてのコメです!) (2017年8月8日 16時) (レス) id: df69819376 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/  
作成日時:2015年3月29日 16時

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