第三十八訓 怖がり ページ41
土『確かにてめェの姉貴については 沖『違ェよ。』』
お互いに竹刀を降ろし、向き合った状態。
静まり返った空間で発せられた言葉を沖田は遮る。
沖『A姐を傷付けた事に未だに気付かずに、のうのうと生きてる。
それが気に食わねェんですよ、俺ァ。』
その言葉に目を見開いた土方。
沖『俺は姉上のことに関しては、もうケリつけた。今更アンタに何か言うつもりもねェ。
だが、A姐はアンタの為に自分の感情を押し殺してきた。』
目を逸らす土方に沖田はそのまま話を続ける。
沖『だが、何も知らずにアンタは…』
沖田は土方に怒りの目を向ける。
沖『そんなアンタがA姐に想いを寄せる資格なんて…』
土『あぁ、そうだよ。』
沖田がこのあと何を言うのか、土方は分かっているように言った。
土『俺は大事なモン二つ護ろうとしたのに、同時に二つとも傷付けたんだ。
それを知ったのもつい最近だ。最低な奴だよ、俺は。』
そう言った土方の目は暗く、どこか遠くを見つめていた。
土『惚れた女を護るだなんだ言っといて、結局何にも護れてない。
こんな俺はアイツを護る資格なんてないかもな。』
また、その空間が静まる。
沖『何だよ、そんなの自分を護ろうとしてるだけじゃねェかよ。
何かを失うのが怖いだけじゃんかよ。』
沖田は小さくぶつけるように呟く。
土『まだ言いたい事があんのか。』
冷たく言う土方。沖田は竹刀を構え、土方に向かって駆け出す。
沖『もう怖がりに言うことなんてねェよ!!!』
二人の竹刀がぶつかろうとしたそのとき、
?『トシ、総悟。そこまでだ。』
第三十九訓 嫌いになれない→←第三十七訓 当然 沖田side
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神秋 - ?4っつ下のピーとかピーとかですかちなみに私は4年生 (2017年7月28日 13時) (レス) id: 73df93152f (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - 左文字さん» すみませんでした!直しました!これからも誤字脱字あるかもしれませんが、よろしくお願いします!! (2016年2月10日 16時) (レス) id: cf3a368790 (このIDを非表示/違反報告)
左文字 - ・・・マメヨネーズとは・・・何ですか? (2016年2月7日 18時) (レス) id: b8ecd8eab1 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - レイナさん» それもだめェェェ!!! (2015年9月9日 18時) (レス) id: c7bf6d7b81 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ - ヨッシーさん» 仕方ない。大車輪d(( (2015年9月9日 8時) (レス) id: 27231292ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/
作成日時:2015年3月2日 20時