【銀魂】副長補佐は、サボり魔で…【土方十四郎】

第二十三訓　　血だらけの女　　近藤side ページ26

鉄『血塗れ女…』



テツは小さく呟く。



近『ああ、俺もその名前を聞いたとき驚いたよ。女が刀を振るとは。』



俺は思い出すように言葉を繋いだ。



近『俺とトシは血塗れ女が近くに出たと聞いて、行ってみることにしたんだ。』



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近くの寺でチンピラ共と闘ってる女がいると聞いて、行ってみたんだ。



行ってみると、そこら中に倒れてるチンピラ。そして、








近くの木に寄りかかって気絶してる血だらけの女がいた。







俺はすぐにその子を運ぼうとしたんだが、それよりも先に。



トシがその子をおんぶして歩き出したんだ。



驚いたよ。あのトシがどこの誰か分からない奴を助けるなんざ。



自分と似てた奴を見て放って置けなかったんだろうな。



道場に着いて、怪我の手当てをしてたときに見つけたのは、









何度も傷が開いた痕のあった右腕だった。









そこまでしてAが刀を振るったのか……




もっと自分を強くしたかったのか。



自分自身を傷つけたかったのか。



はたまた他に理由があったのか。




今更聞けるもんじゃないけどな。

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