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自分がさせた顔だと言うのに酷く気に入らない。まるで彼女が悪いのだと言うようにぶつけてしまいそうで、それも嫌なのに。
手が動く。
「ひゃっ……！」
「……」
「いっ────！ ……ば、うくん……？」
「うるさい、……黙って」
「っっ」
朝から何も食べてなかったからか。
お腹が空いたを通り越してもう何も感じない。
なのに目の前のこの怯えた身体が美味しそうに見えてしまう。
壁に追いやった彼女。
両手首を強く押し付けているせいで直ぐには逃げられない。
逃がす気もないけど。
「放っておいてって、言ってたじゃん」
「あ、で、でも。ばぁうくん朝から何も食べてないから……っ」
「喋るな」
「ご、……」
「わざわざお節介しに来たってわけ？」
「っ、」
こんな事が言いたいんじゃない。
彼女にしては十分我慢が出来た方だと思っている。
週に1度投稿すると決めてから極端に彼女との時間は減ってしまっている。なんならリスナーと過ごす時間の方が多いくらいだ。寂しがり屋の彼女を寂しくさせてる自覚はある。
でも、……こんな姿見せたくなんてなかった。
余裕がある状態で客観的に楽しむ位の心の余裕があったのなら、さっき訪れた時に溶かすくらい出来ていたはずなのに。
「そういうの、頼んでないから」
「……」
「なんでさ、邪魔ばっかすんの」
「……」
「うざい、……本当にうざい」
「……、」
彼女の瞳がどんどん涙を溜めて、潤ませていく。
瞬きをすれば大粒の涙がこぼれ落ちてしまいそうなほど一瞬で潤していく。
その視界の中で俺がどんだけ酷い人間に映っているんだろうか。
ごめん、泣かせたいわけじゃなかった。
ぶつけるつもりだってなかった。
ただ、お前だけは言うことを聞いていて欲しかった。
「……────、」
「なんで、」
「……なか、ないで……」
「っ」
今確かに泣いているのは目の前の彼女の方なのに、優しい無機質な声が耳に届いてきた。純粋で綺麗な声だ。そんな声が今まで溜め込んでいたものを引き出すように溢れ出す。
こんな情けない姿なんて、お前に1番見せたくなかった。
好きな女に、こんなとこ、見せたくなんてなかった。
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すずか(プロフ) - 初コメ失礼致します。つい最近Stellar様の作品に出会い、この狭い夢小説界隈に騎士様の小説をこんなに書いてこんなに人気になっている方がいるのだと感動していました。これから影ながら応援させて頂きます！ (2月9日 20時) (
レス) @page7 id: 424cc973e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Stellar | 作成日時：2024年2月9日 14時
