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「え……、なっ、なんで??」


 昨晩送ったDM。それにいち早く返信を返して来ていたのはゆきむらさんではなくまひとくんだった。


『連絡してくれてありがとう!
無事に家に着いたみたいで良かったよ!
今日はお休み? ゆっくり休んでねっ!』


 そんな文章が画面に写ってる。嬉しいと共に罪悪感で押しつぶされてしまいそう。

 私は昨日、ゆきむらさんを選んだのに、まひとくんはそんな私にも優しくて。優しすぎて裏切ったみたいで辛い。昨日、やっぱりまひとくんを選べば良かったかなとまで思ってしまう。言ってしまえば全部、まひとくんのおかげで今日を向かえたと言っても過言ではないのに。


 ばぁうくんとしゆんさんは既読にすらなっておらず、てるとくんとそうまさんはスタンプだけ送ってきてくれた。
 そして、ゆきむらさんは……。


『ん。無事ついて良かった』


 と。文章までもが簡潔。
 でも、嬉しくて。……まひとくんの罪悪感もあって。


「うわき、してるみたい……」


 彼も。こんな気持ちを味わったのだろうか。

 今はそうじゃなくても初めの頃。そう、一番初めくらいは私に悪いなって少しくらい、思ってたのかな。回数を重ねる毎に罪悪感が消えていって興奮の方が勝る夜になっていたんだろう。


 なんて声をかけたら、ずっとそばにいてくれたのか、わからない。

 でも、一生。わからなくていいや。
 もう、終わった人だから。


 近いうちに荷物取りに行って、全部全部終わらせよう。昨日ホストの彼らにはしなかった永遠の『さようなら』を彼にくれてやる。



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作者名:Stellar | 作成日時:2022年10月23日 12時

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