WEST家にやって来た女の子～4～ (ページ1)

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あなたページ1

どうしましょう・・・

まさか、また助けてもらえるとは思わなくて

ビックリして皆さんを・・・(泣)

元々は私が全て悪いのに・・・

蘭「グズッ・・・」

私の目には、また涙が溜まっていた。

すると・・・

ガチャッ・・・

静かに部屋のドアが開いた。

?「蘭ちゃん～?入るで～・・・」

小さな声で入ってきたのは・・・

濵「蘭ちゃん～?ちょっと顔見せてくれへんか～・・・?」

濵田さんだった。

「顔を出そうか・・・出さないか・・・

でも、今の私には濵田さんに顔を見せる資格は無いですし・・・」

なんて思っていると・・・

「寝てるんかな・・・?」

そう言って、足音が聞こえた。

蘭「は、濵田さん!」

私は、慌てて体を起こした。

そうしたら・・・

濵「へっ!?あ、あっっつ!!冷たっ!!!」

ビックリしたのか両腕に2つの中くらいのボウルを抱えたまま、

私を見て目を見開いてしりもちをつく濵田さん・・・

濵「なんや!蘭ちゃん起きてたんか・・・(汗)

　ビックリして心臓止まるかと思ったわ～・・・」

私、驚かすつもりは無かったんですけど・・・

なんだか、ごめんなさい・・・

濵「でも、良かったわ～・・・

　蘭ちゃんが顔見せてくれて!!」

神「濵ちゃん～?大丈夫～??」

濵「あ～!大丈夫!!大丈夫!!!」

濵田さんは下の階から聞こえてきた神山さんの声に返事をして、

私が寝ているベッドの近くにボウルを置いて静かに座った。

さっき、ビックリした時に水をこぼしたのか

濵田さんが着ていたグレーのパーカーの胸元には大きなシミが2つ付いていた。

蘭「あ、あの・・・濵田さんお洋服・・・」

濵「あ～・・・これ?気にせんでええよ!

　それよりさ!これ、首に巻き!!」

濵田さんから渡されたのはお湯で温められた長いタオルだった。

蘭「これ・・・」

濵「外で体冷えたやろ?

　いくらこの部屋が温かかろうと、体自体が冷えとったら意味無いからな!」

そう言って、私の手からタオルを取って

私の首に優しく巻いて下さった・・・

(何で・・・すごく迷惑をかけたのに、こんなに優しくして下さるんでしょうか・・・)

そう思うと、また涙があふれていた。

慌てて服の袖で擦ろうとすると、

「赤くなるから擦ったらあかん!

俺がやったるから目閉じて!!」

と、言われて目を閉じると優しく体を包む込まれた・・・

慌てて目を開けると、濵田さんが私を抱きしめていた。

そして「大丈夫、大丈夫」と優しい声がより、私の涙を誘った。