【文スト】声なき君が残したモノ【裏切り】

13　事情聴取 ページ14

国木田「ﾊﾞﾝｯ))どういうことだ！説明しろ！観月！」


『…』



今、私は国木田さんに連れられ、机を挟んで向かい合わせになっている。
　

回りには谷崎さん、ナオミさんが緊張した面立ちで私達を凝視していた。





世にいう事情聴取？みたいなものかな






最初こそ「何があったんだ…？」みたいな優しい口調だったのだが、黙秘を続ける私に苛立ちが募ってきたらしい。






国「っ何故何も喋らんのだ！？犯人だと自白しているようなものだぞ！？((ｶﾞﾀﾝｯ」






はい、口調が大変荒くなっております。。








これはまぁ…許せる範囲内なのだが……






遥「どっ独歩さん、落ち着いてぇっ…？」



国「姫草！お前は被害者なのだから、本来ならばもっと怒っていいのだぞ！？」








↑これにどうしようもない殺意がわく…←





因みに姫草さんは涙目で国木田さんの服の裾をきゅっと握り、私如何にも被害者ですオーラを演出中だ。





どっちかと云えば私が被害者なんだが…




厚かましいにも程がある





呆れた目線を彼女に投げ掛けてやれば、何を思ったのか隠れどや顔で返された。






うわっ…←







もうあの子嫌いになっていいかな





いやもう嫌いだな()







今更だけど




こんな子に嵌められたんだと思うと何か殺気が()






『…』ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ






国木田「(なんだっ！？このえもいわれぬ様な殺気…！！ええいっ！！)




犯人はお前、観月ということでいいんだな！？」






はっ無意識に殺気が！




いけないいけない←









んーーと、その質問、どう返してやろうか…







ささっと目の前に用意された紙にペンを走らせる。






『［やっていない、と云えば、貴方はどちらを信じますか］』





国「っ……」









彼の表情が一気に曇る。






そりゃそうだろうな






社長さんに色々仕事を任されてる私と






可愛い可愛い新人社員姫草さん






後者を選びたいのは山々だが、下手すれば社長さんからの信用を失いかねない。






正に“究極の選択”というやつだ。







遥「ど、独歩さん……？」








姫草さんも、焦りの表情を見せている。




ここまで手こずるとは思わなかったんだろう。






でも多分、国木田さんは＿＿＿＿＿＿＿









国「お、俺はっ…！俺はっ……！！









·









·









姫草を、信じるっ…！！」





…やっぱりね。


国木田さん、game over…

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