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瑞季「その女性、Aなの。」


うそ…だろ…?








谷口「おい、幸太郎?おーい。

スマホ、落ちたぞ」



A…

なんで…?

なんでこのバスなの?

なんで今日なの?

そもそもなんでAが千葉にいるの?




『Aが…』

谷口「Aちゃん…?」




谷口「おい!幸太郎!どこ行くんだよ!」






まだ、まだAは死んでない…っ!


そう心の中で叫びながら、ただひたすら夜道を走った。







瑞季「顔は火傷してなくて良かったね…

A、最後の最後まで綺麗だよ…

ありがとう…

本当は寂しすぎるけど、A、ゆっくり休んでね」



Aの葬儀は、彼女が大好きなたくさんのお花に囲まれて行われた。


溢れる花。

色とりどりの花が、僕の気持ちも少しは前向きにしてくれたのかもしれない。



『A、ずっと見ててね…俺、何があっても頑張るから。Aの分まで生きるから…』


もう俺の目にも、瑞季の目にも、涙はなかった。


2人でそう決めたんだ。

いつも笑顔だったA。

遺影だって、笑顔。




俺ら2人で、気持ちよさそうに眠るAに話しかける。


『でもな、なんで千葉にいたのかだけ教えてほしかったなー。

連絡しててくれても良かったのに。

まぁAらしいっちゃらしいけどね…


いつも連絡なしで予定決めちゃうし』



瑞季が横でクスッと笑った。


瑞季「私には連絡くれたよね?笑

幸太郎に内緒で鎌ヶ谷行くんだーって。

サプライズで試合見に行くんだー、サインの列にも並ぼうかなって。



幸太郎の野球してる姿が好きなんだぁって…」



そう、言ってくれたよね

って弱々しく瑞季が言った。



『それ、ほんと…?』

瑞季「1週間前ぐらいから。すんごく楽しみにしてたよね」



瑞季の目元がキランと光った。

*→←21*幼なじみ



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オむライス(プロフ) - はるちゅんさん» イメージ通りで良かったです! (2019年9月1日 0時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - ありがとうございます!そうそう、こんな感じ…です!!最強にイメージ通りです!←日本語おかしい 本当にありがとうございましたっ! (2019年8月31日 23時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
オむライス(プロフ) - はるちゅんさん» 了解です!亡くなる系こうせくんので書いたので、すこし話挟んで載せます!リクエストありがとうございます! (2019年8月16日 9時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - って感じ?かな?でもよくわからなくなりました!どんなシチュエーションかはおまかせします。 (2019年8月16日 9時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - オむライスさん» バットだけどちょいハッピーですかね…例えばきよみーはこっちが好きだったけどこっちは事故死とかで死んじゃうけど、最後に手紙で想いが伝わる… (2019年8月16日 9時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オむライス | 作成日時:2019年8月6日 16時

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