魔法使いは救いを求める【忍たま乱太郎】

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結局、私は小松田さんがこれ以上ヘマをしないように見張る係となった。

というのもこれ以上何かされると吉野先生の血管が切れそうだからだ。ちょっとは負担を減らしてあげなければ…



｢では、Aさん。ぼくは学園に入ろうとする人を見つけるから、Aさんはその間掃き掃除をお願いしてもいいかな？｣

(ん？見つけるってなんだ？)

｢はい、これ箒！よろしくね！｣



いい笑顔で箒を手渡してくる小松田さん。普通、門から入らない人は不審者って言うのではないかと思ったが、言うのをやめた。

なぜなら、指摘するよりも私が不審者を追い出した方が話が早いからだ。



｢あー！そこの人！入門票にサインを！！｣

(まずい…！先に見つけられちゃった！)



いかにも悪い人です。といった雰囲気の人が塀を飛び越えて学園に入ってきた。それを追いかける小松田さん。私も小松田さんを追いかけた。















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No.side



｢あ、乱太郎、きり丸。あれ、小松田さんとAさんじゃない？｣

｢どれ〜？｣

｢あ、本当だ。なんか走ってるけど、どうしたんだろう？｣



授業が終わった放課後。校庭で何をして遊ぼうか話し合っていた一年は組の3人は謎の追いかけっこをしている2人を見つけた。

その目線の先には、忍装束を着た曲者が逃げている。



｢おい、あれ曲者じゃないか！？｣

｢小松田さんのことだから、きっと入門票にサインしたら普通に学園に入れちゃうんじゃない？｣

｢まずいよ…！早く先生か先輩に知らせないと！｣

｢あ！あそこにはいるのは、6年生の七松小平太先輩と中在家長次先輩！｣

｢とりあえず、声をかけよう！｣



3人が駆け寄りながら先輩の名前を呼ぶと2人は笑顔で振り向いた。



｢お、乱太郎、きり丸、しんベヱ。どうしたんだ？そんなに慌てて。｣

｢た、大変なんです！さっき、小松田さんとAさんが曲者を追いかけていて…！｣

｢なに？曲者だと…？｣

｢もそ…｣

｢そうなんです！｣

｢それは、大変だな。よし！急いで助けに行こう！いけいけどんどーん！！｣



話を聞くやいなや爆速で走り出した七松小平太。その後ろを中在家長次もついて行く。



｢わたしたちも追いかけよう！｣

｢うん！｣

｢おう！｣



こうして、1人の曲者を7人で追いかけることとなったのだった。

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