【声優】私が恋した文系声優【堀江瞬】

ななぺーじ ページ8

赤くなった堀江さんを気にしながらも朝食の用意をする。


今日は何も無い。


引越し早々、豪華な料理は不可能。


どうするしようかと唸っていると後から声が聞こえた。


｢なにか、買ってこようか？｣


まだほんのり赤い顔。


｢あ、迷惑だった？！ご、ごめん｣


さっきとは違うふわふわ感。


眠気が覚めたのだろう。


『顔、まだ赤いですよ？』


クスリと笑うと、彼はまた頬を赤らめる


その姿がなんとも愛らしく、つい言葉にでてしまう。


『可愛いですね』


ずっと思ってたこと。


伝えたかったことをなんの躊躇いもなく発してしまった。


「え、いや…あの？…僕より遥かに、Aちゃんの方が可愛いよ？」


なにをオドオドしているのかは分からないが、あまりそういうことを言ってくれる人がいないため、こちらもオドオドしてしまう。


堀江さんが起きてきた七分後。


すごくハッピーな気分になった。


『あ！！』


幸せに浸っていて忘れていた本来の目的。


今は朝食の用意をしなければ…

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