___夢を叶えて___second

53　貴方side ページ13

..んっ.........目、覚めちゃった

今は.......3：00...微妙......


決勝、明後日かぁ〜

先生に行っていいか聞こうかな

だけど、また倒れたら.....

やっぱりやめとこ







もう一度、寝よう



尋常じゃないほど寒くて震えが止まんないのも


それなのに身体が熱いのも


息苦しいのも


呼吸する度に胸や鎖骨が痛いのも





きっと、気のせいだ









･:*+.+｡.*









AM5：00


貴方「ｯﾊｯｯ...ンｩｯ.....クｯｯ、ふ...ｩｯうｯｯ....」



静かな病室

苦しそうな声がやけに大きく響く

震える華奢な背中は

時々、痙攣を起こしているかのように

ﾋﾞｸｯ、ﾋﾞｸｯ....と跳ね上がっていた



貴方「ｾﾞﾋｭｰ....ｯｯ...キｭｩｯ..ヒｷｭｯ...ｾﾞｰｾﾞｰんｸｯ..」



空汰を襲ってくる咳の波

近くにあったタオルを口に押し当て

それを必死に押し殺す

時々なにかが軋むような音

喘息特有の音が混じり込む

その回数は確実に増えていた

呼吸をする度に薄っぺらい胸板が上下する

異常なほどの汗で熱があったはずなのに

体温は奪われ寒さに身体が震える

形がくっきりと分かりすぎてしまう鎖骨が

キｭｩｯ、ヒｷﾕｯ....と悲鳴をあげてるようで

痛々しい

呼吸を少し間違えば確実に発作ご起こるだろう



貴方「フッ.......んっ....んっ.んっんっ...」



必死に我慢する咳は

余計に苦しそうに響き渡る




　 Noside









＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊−＊


更新、遅くなってすみません

受験モード突入です

決勝までの日にちのズレは順延とでも思っていただけると....

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