君を惚れさせたい！【まふまふ】

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私はさっきまで何をしてたっけ？



目を開くと、見慣れない部屋に居た。




隣を見ると、知らない男の子がニコニコとこちらを見つめている




誰？




私はとりあえず、その場から立つ。





私の名前が朝日奈Aってことはわかるのだけども、何処にいたとか、何をしていたとかはすっぽりと記憶から消えて全くわからないのだ。






私が何も考えずにうろうろしていると、

隣にいた知らない男の子が声をかけてきた



「えっと…なんかお題を達成しないといけないみたいですよ」





可愛くて、少し高めな声。
でも、見た目的に男の子だと思われるその人は遠慮がちにそういう


私は、彼が指差した紙を手に取る



「なんか、僕のお題とは…違うみたいですけど…って、あっ！中は見てないから大丈夫ですよ！！」




勝手に慌てる彼を横に、私は紙に書かれた文字を読む




*


こんにちは。今回、ここに呼ばれた貴方は下記のお題をクリアしなければ、この部屋からは出られません。

そして、このお題を相手に知られた場合、ここから出られることはないでしょう。

頑張ってください。


【お題:部屋に一緒にいる相手を惚れさせる】





*


そんな文を読んで、私はちらっと目の前の男を見つめる


どうしよ、こいつが女だったら…なんてことを思っただけだが



たぶん、男の子って思うしかないだろう。




とりあえず、名前も知らない相手を惚れさせるなんて難しい話





誰がクリアできるというのだろうか



そう思いながら、さっきまで座っていたらしいソファに私は座り

横にいた彼に声をかけた。




「…えっと、名前は朝日奈A…って言います」




突然話しかけて、何をすればいいかわからないが


名前を言うことしか思いつかなくて

こうなった。




「えっ、あっ、僕は相川真冬って言います」

「あ！僕…男の子ですからね！」


向こうも同じようにおどおどしながら自己紹介をしてきた





やっぱり男の子だったらしい。


ってかよくよく見たら身長高いじゃん。


男の子だわ。




とりあえず私は、彼を惚れさせなければならないらしい。

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