#5 ページ7
あれから私は、1人で暮らした。最初は畑を耕すのにも苦労したし、鳥とか兎とかは全くとれなかった。
リヴァイさんに出会うまでは
«人間を殺す»
これが私の生きる理由だった。逆にいえばこの感情がなければ今、この世にいないかも知れない。いや、絶対死んでいた。
この森に迷い込んだら殺してやろう。蹴り殺してやろう。そのために自分の体を鍛えていた。
不死族のことはママとパパの部屋にある本で勉強した。
手足を怪我すればすぐに治るがダメージは他のところに支障がでること。
鍛えれば鍛えるほど手足が人並み以上に強くなること。しかし、怪我をすると怪我の大きさ程手足が弱体化していくこと。
ママが足を撃たれてなんで血を吐いたか納得できた。
森に迷い込んだ人間はそんなに多くないが全員殺してきた。武器などはないから素手で。
どこを殴れば気絶させれるか、どこを蹴れば1発で骨を折ることができるか、経験を積むことで分かってきたのだ。
『ママ……。パパ……。私悪魔になっちゃたよ…。』
なんては口で言うけど全く反省していないし、罪悪感もない。
だって……人間が私たち家族にやったことと同じだから。
どんなに小さい子でも殺した。
それが人間に親を殺された9歳の私だった。
ある日___________
ん……。あれは人間……？
若い男だった。黒髪の。
『あの男……。調査兵団か……。』
この世界のことも一応勉強した。
３つの兵団があってその一つが調査兵団。
壁の外の世界を調査する人だ……。
なんでここにいるんだろう……。そんな疑問を抱きながらも作戦を立てた。
相手はバリバリの兵士。いつものようにはいかないと思う。
後ろから調理用のナイフで刺してから殴ったり蹴ったりしよう。
あーあれだけは汚したくなかったなー。
ふぅ……。準備できた。行くぞ。
『……！！死ね！！！』
思いっきり刺そうとしたそのとき！
??｢やっとでてきたな。｣
そう言って私のナイフを掴んで取り上げた。
『くそっ！』
殴りかかろうとしたが時はすでに遅し、みぞうちを思いっきり膝で蹴られた。
浅はかな作戦は無意味だったことを思い知る。
お腹を押さえながらこの人間と距離をとる。
『っ！！お前はなんなんだ？！殺しにきたのか？！』
- 金 運: ★☆☆☆☆
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天雪(プロフ) - 最初だけ読んだら『13日の金曜日』を思い出しました…まじで面白いです！ (2020年5月7日 22時) (
レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
りほ太郎(プロフ) - 千さん» 間違えました！直させて頂きます。ご指摘ありがとうございました！ (2017年7月29日 21時) (レス) id: 722aa0d309 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 質問よろしいでしょうか？＃３の「人に化けた人間」とは、どう言った意味なのでしょう？ (2017年7月16日 15時) (レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りほ太郎 | 作成日時：2017年3月6日 0時
