#9 ページ12
ｼｰﾝ
この場にいる全員が凍りついた。
「貴様....無視とはいい度胸だな..。」
こいつが私の髪に視線を移した。すると目を見開いて
「不死族じゃないか...。なんだ。巨人の仲間がここにいる?答えろ。なんでだ。」
ここにもあんなの信じてる奴らがいたんだ。教官とかはある程度理解があると思ったのにな。
周りがざわつき始める。
本当だ。不死族だ。なんて声が聞こえる。好奇の目にさらされる。そんな感じだ。
たまに怒りも混じったざわつきも聞こえる。
『ﾁｯ。』
「もういい。これ以上言うと巨人に殺されてしまうかもだからな。」
定位置に戻ろうと振り返り歩き始めた。すると私に背を向けて言った。
「その態度。教育が必要だ。隣のサシャ・ブラウスと一緒に死ぬ寸前まで走れ。わかったか?」
『...。』
そして初日の通過儀礼は終わった。
ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰ
「はぁ！はぁ！すいません....。不死族ってなんですか....？」
息の荒い芋女ことサシャが聞いてきた。てかこいつ知らないの？それを本人に聞く?
『走り終わってから。つらそうだからあんま喋んないほうがいいと思う。』
別に隠すことはないから。拒絶するならするで別に問題ないし。そして、私にも人間を心配する心があったらしい。それとも芋女の人柄からか....。
多分後者だろう。人の言葉を鵜呑みにしないところからなんだろうな。
「はあ。はあ。はあ。」
芋女が倒れこんだ。
「ｸﾝｸﾝ。この匂いは....。」
目を光らして探していた芋女が匂いのもとを見つけた。
「パンッ！！」
野生の動物のように飛びついた。
「ｷｬｯ」
そこには女の子がいた。
なんでこんなことするんだろう。とても疑問に思った。
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天雪(プロフ) - 最初だけ読んだら『13日の金曜日』を思い出しました…まじで面白いです！ (2020年5月7日 22時) (
レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
りほ太郎(プロフ) - 千さん» 間違えました！直させて頂きます。ご指摘ありがとうございました！ (2017年7月29日 21時) (レス) id: 722aa0d309 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 質問よろしいでしょうか？＃３の「人に化けた人間」とは、どう言った意味なのでしょう？ (2017年7月16日 15時) (レス) id: c3a5a30d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りほ太郎 | 作成日時：2017年3月6日 0時
