くねくね 壱 ページ3
きょう、私たちは旅行で田舎に来ていた
「いや〜、田舎の空気は美味しいってほんとだね〜。都会とはだいぶ違うや」
「いや、ほんとそれな〜、住んでる人も優しいし、マジで田舎に住んでもいいかもしんね」
「もう〜Bってば、来る前は『田舎とかぜってー好きになれなぇ』とか言ってたのに?」
「あぁ!?いいじゃねぇかよ別に。」
「アハハ、まぁね」
こうした笑い話や田舎のご飯などを楽しんで、一日目は終わった
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「なあA子、もう明日で旅行も終わりだぜ?寂しくね?」
「んー?まぁねぇ…じゃあ最後に田舎風景見ていく?東京じゃ見られないよ」
「お、いいじゃん。じゃあおれ双眼鏡持ってくるわ」
「あーい」
「よーし、最後は田んぼでも見よー。田んぼには入れないけど、双眼鏡使えばいいしね。」
「おい、A子………あれ、………なんだ………?」
Bが指さしている方向は、田んぼの中心部分だった
しかし、そこには白く細い何かがたこの脚のようにくねくねと揺れていた
「なんだろうね、あれ。あ、ねぇ、その双眼鏡で覗いてみよ!」
と、行ったとき、後ろでおばあさんが通って行った
しかし、おばあさんの様子は少しおかしく「くねくねくねくね」と、同じ言葉を繰り返し
体をさっきの白い何かのように揺らしたり曲げたりしていた
Bも何か不穏な空気を感じたのか、すぐに双眼鏡を自分の目に近づけ、田んぼの中の白い物体に目を向けた
「……………………ぁ」
「わっ、どうしたの、B!」
Bは小さく声を上げた後双眼鏡を落とし、地面に座り込んだ
「ねぇ、何があったの⁉」
「ミ、ナイホウガ……シラ、ナイホウガ………イイ………クネ」
明らかに様子がおかしいB
双眼鏡で田んぼを覗くと、そこにはただ田んぼが広がっているだけだった
「あの白いのはどこに…。ッ!!」
背後に、ナニカがいるのを感じる
生暖かい吐息が首筋にあたり、後ろから「クネクネクネクネ」という声が聞こえてくる
こうしてもらちが明かない……
勢い良く振り返ると、そこにいたのはBだった
なんだ……
「いや、とりあえず、Bをどこかの家に運ばなきゃ」
今回の都市伝説
のび太植物人間
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作者名:ゆっきー | 作成日時:2023年12月2日 23時